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2023年 43冊目『THE HEART OF BUSINESS(ハート・オブ・ビジネス)――「人とパーパス」を本気で大切にする新時代のリーダーシップ』


コープさっぽろの理事長の大見さんが幹部200名に紹介した本です。

→同社では全員が感想文を提出したそうです。

→中尾塾でも課題図書にしました。とても良い本で、共感しかないですね。

・人はなぜ働くのか

新約聖書:楽園での愚かな行為により罰としての仕事(アダムの呪い)

新約聖書を全部読むと、仕事に対して、呪いとは違う見方をしている。

→労働そのものではなく、労働にともなう苦しみが罰だった

仕事は人の本質である

仕事の充実感とは他者のために善をなし、それを通じて公共の利益に貢献すること

宗教以外も仕事にポジティブな考えをしている

仕事とは他者とつながりを生み出す手段

仕事を通じて、同僚、顧客、取引先といったネットワークの一部になる

失業は離婚よりも苦痛である

→経済・金銭的な困難だけではなく、自尊心に悪影響を及ぼし、社会的つながりを断ち切るから

・誰がどの意思決定に責任を持つかを明確にするRASCIモデル

Responsible:実行責任者

Accountable:説明責任者

Supporting:サポート役

Consulted:協業先

Informed:報告先

・重要なのは人→ビジネス→財務の順番

・ノーブル・パーパスを指針とすることが有効

ベスト・バイの場合は、テクノロジーを通して顧客の暮らしを豊かにする

→家電量販店が

このアプローチは視野を広げる

このアプローチは士気を高める

このアプローチは経済活動の持続可能性を確保する

このアプローチは最終的に最高の利益を生む

→日々の行動に落とし込んだこと

・参考になるのは南アフリカのグローバル金融サービス企業ディスカバリー

人々がより健康に暮らす手助けをする

→バイタリティという保険

 ハイテク企業、小売店、食料品店、ジムと協力して十分な食事、運動、健康診断に誘導し

 保険料を変動させている

・二者択一の問いの98%は「どちらも(and)」で答えた方がよい

・ベスト・バイの店員の役割は「背中を押す友人」

・ベスト・バイの故障や返品は顧客が自分で配送中にぶつける

→梱包の仕方、表示の仕方、些細な傷であればギフトカード、無料配送などで顧客満足度を高め、コスト削減を実現

・良いリーダと偉大なリーダの違いは

意思決定の質ではなく、意思決定の量である

そのためには、ペダルをこぎ続け、シンプルであり続ける

→オンライン価格に合わせた値引き、社員割引の復活など

・シンプル

→多く(40個のKPI!!)指標ではなく、2つ 収益の低下と利益率の低下への対策

・信頼を築くために安全で透明な環境を作る

悪い知らせは少なくとも良い知らせと同じ早さで共有されなければならない

→ブラックフライデー当日の午前4時にEコマーストップからサーバーダウンの連絡

・信頼しあうために、自分のストーリーを共有している

・最高のチームとはAクラスのチームであって、Aクラスのプレイヤーの集まりではない

・ベスト・バイのD&Iの取り組み

コーポレート部門の20%、店舗の50%は有色人種

→全従業員の評価項目にもなっている

・自律性を育む

牝馬理論:蹄に石が入っている牝馬を助けるには、まず3本足で立ってもらわないとできない

マネジャーが問題解決すると、マネジャーの負担が大きくなり、最後には押しつぶされる

・アマゾンのdisagree and commit(異議は唱えよ、しかし決定されたらコミットする)

ベゾスがアドバイスしたが、チームは議論をした結果受け入れずに、そのまま実行した

・パーパスフル・リーダ

仕事というもののとらえ方を変え

従来とは異なる視点から企業の性質や役割を考え

信じられないほどのパフォーマンスを引き出すために必要な環境を準備し

そして、これを統合するためのリーダが必要

1.パーパスを理解し、

2.誰に奉仕をするのかを明確にし、

3.自分の真の役割を自覚し、

4.価値観によって突き動かされ、

5偽りのない自分(オーセンティック)でなければならない

 ①自分と周囲のパーパスを理解し、それらと企業のパーパスの結びつきを明確にする

 ②リーダとしての役割を明確にする

 ③誰に仕えているのかを明確にする

 ④価値観を原動力にする

 ⑤偽りのない自分になる

▼前回のブックレビューはこちら


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