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2020年 56冊目『第1感 最初の2秒のなんとなくが正しい』

興味深い本ですね。


その道の専門家が、2秒みたら真贋が分かるという例が載っています。

ある新興美術館が大金を叩いて購入したギリシャ像が限りなく偽物であるエピソードが載っています。その美術館は目玉芸術が欲しくて、そのギリシャ像を購入します。

しかし、その後様々な専門家が、一目見て偽物だというのです。
科学的には正しいはずなのに、偽物だというのです。

その後、調べてみると、正しいはずの科学性データの一部が偽物であることを示していたことが判明します。

目玉芸術が欲しい美術館の選考委員会は、どうやら、目玉芸術が欲し過ぎて目が曇っていたようです。

一方のその道の専門家は、データが無くても2秒で真贋が分かったのです。
時間を輪切りにして、その時の表情をラベリングする話が出てきます。

夫婦の会話をビデオにとって、数コマごとにラベリングをしていきます。
膨大な作業です。

これをやると、一瞬の表情の変化を見逃さなくなります。

15分の夫婦の会話でその夫婦の離婚を高確率で当てられるようになるそうです。

一瞬の「軽蔑」の表情があると、高確率で離婚するそうです。
良くない感情(表情)は、防衛、はぐらかし、批判、軽蔑の4つだそうです。

その中で軽蔑が、最もうまく行っていないことを示すサインだそうです。
一瞬なので、素人では判別できないのです。

訴えられる医者と訴えられない医者の話も類似です。
両者の違いは、腕でも、時間でも、対応でも無いのです。
医者が人間扱いしてくれたと思うかどうかなのです。
その差異は微妙だそうです。
逆に情報過多は判断の邪魔をするそうです。

これとても分かります。
KPIマネジメントでも1つに絞ることを勧めます。

たくさんの事例が載っていて、楽しく読めます。

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