2022年 3冊目『予測不能の時代』

データの見えざる手を書いた日立のフェロー矢野和男さんの本です。
今回は、データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せと帯にあります。
つまり幸せについても言及しているのです。
面白くないわけがありません。
たくさんドッグイヤーしました。

・変化や多様性に立ち向かう4つの原則
1 実験と学習を繰り返す
2 目的にこだわり、手段にこだわらない
3 自己完結的な機動力を持たせる
4 自律的で前向きな人づくりに投資する

・幸せな人は生産性が高い
主観的に幸せだと感じている人は、
営業の生産性が30%高く、創造性は3倍高い
健康で長寿
結婚成功率も高く、離婚もしにくい
幸せな人が多い会社は1株あたりの利益が18%高い

・今のムードを聞くと
低下:気晴らしをする
いい:面白くなくてもやらなければいけな行動を増やす

・幸せな人が多い組織の特徴 FINE
Flat:均等:つながりが均等
Improvised:即興的 短い会話が高頻度
Non-verbal:非言語的 会話に身体が同調
Equal:平等 発言権が平等

・幸せでない組織の特徴
つながりが特定の人に偏っている
長い会話や会議が多い
会話中に身体が同調せず動きが少ない
特定の人が発言

・集団として知的な能力が高いグループの3つの特徴
1 他者の感情をくみ取る能力
2 会話の発言権の平等性
3 女性比率の高さ(高ければ高いほど良い)

幸福度の低い組織は、おしなべて低いのではなく、極端に不幸な人が多い
幸せの3つの時間軸

1 遺伝や幼児体験:変えにくい幸せ 幸せの半分が説明可能
2 享楽の適応:変わりやすい幸せ 一過性ですぐに元に戻る 10%程度
3 努力や学習で変わる幸せ スキルや習慣で持続する

幸せを高める能力 HERO
Hope:自ら進む道を見つける力
Efficacy:現実を受け止めて行動を起こす力
Resilience:困難に立ち向かう力
Optimism:前向きな物語を生み出す力

成功した起業家の考え方 Effectuation

・許容できる損失からスタート
・既に持っているもので始める
・新たに得た資源で、目的や目標、行動を変える

孤立とは
人との接点がないことではない、人と一緒にいる時に感じる。
自分に関心を持たれず、応援されず、信頼されず、元気を奪われるような反応を受ける時に感じる。
孤立した人がいると、組織の生産性が下がる。

予測不能とは
過去のデータを使って、最も成功しそうな選択肢を選ぶことができないという事。
過去のデータを使った最適化できない。
過去のデータとAIによる未来予測は現代の錬金術!

変化の兆しを見つけて対処する
1 変化にはその特徴にあった向き合い方がある
2 的確に向き合えば、変化は機会となる
3 変化を機会に変える行為が「幸せ」である

幸せとは状態ではなく行為である
向き合い方による幸せ
1 私の内面による幸せ:覚醒
2 私の行動による幸せ:成長
3 人と繋がり信じていく幸せ:尊敬
4 共に作っていき、分かち合う幸せ:共鳴

幸せ=覚醒→成長→尊敬→共鳴
覚醒:受止める→覚悟する→求める→立ち向かう
成長:始める→やってみる→交わる→踏み出す
尊敬:信頼する→教わる→心開く→感謝する
共鳴:結束する→協調する→対等になる→協創する
幸せ憲法 草案

基本原則

人を幸せにするかをあらゆることの物差しにする

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