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『WHO YOU ARE?』

この記事では、「Project Empowerment/人のやりたいことを見つける」というテーマに関心のある方にオススメの書籍をご紹介します。

2016年の正月に読んだHARD THINGSの著者ベン・ホロウィッツの第二弾です。HARD THINGSの書評では、読み終わると背中がピーンとすると書いていました。この本もかなり良い本です。
良い企業文化、チーム文化を作るためのエッセンスがたくさんあります。

君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームを作る」とあります。


そのために
・自分が何者なのか自問する。
・言行を一致させる。
・人のまねはするな。
・完璧を目指すな。
・ショッキングなルールを作れ。

とアドバイスします。

事例も前半に大きく取り上げているのは企業の事例ではないのです。
・奴隷文化を解体したトゥーサン・ルーベルチュール
・武士道
・刑務所内を変えて、刑務所後の人生も変えたもう1つの武士道 シャカ・サンゴール
・チンギス・ハーン
・現在の企業の成功、失敗事例
が載っています。

・ トゥーサン・ルーベルチュールは、唯一の奴隷文化を解放しドミニカにしたリーダー。
・インテルのグローブの言葉
「インテルの社員はボールを掴み、空気を抜いて、畳んだボールをポケットに入れる。そして別のボールを掴み、ゴールに走りこんだら、最初のボールをポケットから出して空気を入れて、6点じゃなく、12点を入れる」
・売れる営業リーダー クラニーの営業組織に必要な4つ、のC
Conpitance、Confidence、Courage、Conviction
・ネットフリックスのヘイスティングが動画配信を中核にする時の判断
経営会議から既存事業の幹部を全員追い出した(一番つらい瞬間のひとつだった)
・ウーバーのカラクニックの文化規定
色々書いているが、負けなければ何をしても良い
文化は価値観ではなく、行動規範である
武士の4誓願
1.武士道を誰よりも率先して実践する
2.主君に忠誠を尽くす
3.敬意をもって両親に孝行する
4.思いやりの心で他人を助ける

・武士は毎朝、自分の最後の瞬間を思い浮かべる。
・武士の心得:義、勇、仁、礼、克己、誠、名誉、忠義
名誉:蚤が付いていると教えた町民を切った。蚤は動物につくものだとバカにされた。
礼:暑い日に1人だけが日傘をしている。相手が持っていなければ、自分のも閉じる。
誠:侍の一言金鉄より堅い。
ネットスケープのバークスデールの3つのルール
1.ヘビを見たらその場で殺す。部下を呼んだり、会議をするな。その場で殺せ。
2.死んだヘビをいじるな。決まったことに延々と時間を無駄にする人が多すぎる
3.どんなチャンスも最初はヘビのように見える
・自社の文化を知るには、管理職に聞くのではなく、新人の行動を観察する。
確かに、昔不正受注をしたのに、それが大型受注で、結果昇進した人がいました。そこの部署には小さな不正が蔓延していました。
チンギスハンの気づき
当時のモンゴルでは血族以外信用できなかった。チンギスハンがある場所で全く知らない人に助けてもらう経験をした。そこから部族以外にも家族のように信じられる人がいることを知る。
→能力だけで人を選抜するようになる。
当時の軍隊は、騎兵と歩兵であった。チンギスハンの軍隊は、騎兵だけ。しかも、自分の事は自分で全部できるようになっていた。チンギスハンも、皆と同じ食事をし、一緒に寝た。

1.戦略と実行に深く関わり、征服した部族の子供を養子にし、部族統合の象徴にした
2.求める仕事の中身を書き出し、ふさわしい人材を探した。
3.征服された人を平等に扱い、親族にも引き入れた。
文化と戦略、どちらもうまくいかないとだめ

アマゾンの低コスト構造と倹約
アップルの世界一のデザインと倹約ではうまくいかない←スカリーの失敗
・アドロールのカーナの採用選考のポイント
1.賢さ
2.謙虚さ
3.勤勉さ
4.協力的

・文化の破壊者の4タイプ
1.異端者
2.無力感
3.信頼性のなさ
4.根性曲がり
5.怒りの代弁者

・意思決定の文化
1.敵か味方か←HPのHさんがそうだったな
2.全員参加
3.みんなの意見を聞いて私が決める←俺はこれだな

・信頼のために
1.事実を述べる
2.自分の失敗ならば認めて謝罪する
3.ミッションとの関係を説明する
→リンカーンの演説

・文化のチェックリスト
文化のデザイン
文化の刷り込み
ショッキングなルール
外部のリーダシップを取り込む
見せしめ
倫理規範を明確にする
文化規範にインパクトのある定義を決める
言行一致
何が一番大切かを行動で示す
・マクドナルドのトンプソンの話
1.残念会には行くな
2.来た話は断るな

それぜれエピソードが載っているので印象に残りますね。
これも必読ですね。


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