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2020年 24冊目『歴史からの発想』


堺屋太一さんが大昔に書いた本です。
今でも面白いですね。


メモした内容を残しておきます。

組織史3つの革命
・秦の始皇帝の郡県制(国家統治制度)
  地域ごとの世襲の領主→咸陽から派遣する知事や司令官+官僚
・アラブのイスラム騎士団の事務長と技師長の分離(機能分業)
・プロイセンの参謀本部(セクションチーフから分離した参謀)

ゼネラリスト志向の日本の組織
・ドイツ参謀本部の人材登用の基準(意欲があるものを登用しない!)
1能力があって意欲のないもの
2能力も意欲もないもの
3能力も意欲もあるもの
4能力が無くて意欲があるもの(絶対に出世させてはいけない)

日本における優れた参謀
・竹中半兵衛、本多正信、児玉源太郎、石田三成
石田三成は日本的プロジェクトメーキングの原型を作った

 少数派大連合を作ったテクニック
・大義名分を掲げる:豊臣家の御ために
・有力なスポンサーを集める:宇喜田秀家(57万石の大大名で2代目)
・象徴的人物をトップに据える:毛利輝元(120万石で五大老の1人→勝てるだろう)
・5奉行という画期的な制度も作った

石田三成の不幸は、戦上手な徳川家康が相手だったこと
かなり面白いです。

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