2022年 94冊『ナムジ1~4巻』
松岡正剛塾AIDAに通っているのですが、その課題図書で安彦良和さんの漫画を読んで、その後任意の新書→文庫を読んでこの3つにお題をつけるという課題が出ました。
ということで、このナムジを読みました。1冊でも良かったのかもしれませんが、全部購入しました。
紀元前後
前国家段階
・(佐賀県)吉野ヶ里など弥生期の大規模集落:原初的な百余の「クニ」があった
5世紀前半
・河内王朝:世界最大の墳墓 ヤマト大王の墓
上記2つの間の古代日本の建国期:よくわかっていない
・全国の古墳群
・数々の遺物
・学者の研究
歴史上確かな事
・2世紀:諸国を束ねる古代国家があった←魏志倭人伝(三国志の魏書の中にある3世紀末)
邪馬台国:卑弥呼
魏志倭人伝の論争
・邪馬台国は、畿内説vs北九州説(吉野ヶ里=邪馬台国説含む)
8世紀の古事記、日本書紀
・出雲:出雲荒神谷遺跡:300本余の銅剣他
・南九州:日向の国西群原:九州1位、2位の巨大古墳が隣り合っている
古事記
・天上高天原の女神アマテラスの弟スサノオは、出雲に追われて国津神(別系の神系)
・日本国の祖:天孫族は、ニニギを先頭に日向の国高千穂に天下った
・ニニギの天下りに先出、出雲は「国譲り」で天下原族の支配下に入る
・ニニギの3代目カムヤマトイワレヒコが豊かな東国を目指す「神武東征」
→大和王朝の今日に至る天皇系統の始まり
疑問
・魏志倭人伝にはニニギや神武の記述がない
・古事記にも日本書紀にも邪馬台国も卑弥呼も描かれていない
→両者は無縁?→大勢はそう考えていない
・アマテラスは卑弥呼説
・神武東征は騎馬民族の日本征服の変形説
・記紀の妄信は皇国史観を生み、侵略戦争の思想的背景になった
→戦後一転して冷たくあしらわれる
古代日本への海外文化の渡来
・日本海岸に沿う南と北からのルート
・魏志倭人伝に示された半島から北九州へのルート
・琉球列島ー台湾ー東南アジアー南中国
→下2つは遣唐使の渡航ルートでもある
→神話や遺跡の要地は、このルート上にある
→南九州の軽視は疑問!
大和王朝へと収束する日本国成立の過程は
3つのルートと要地の勢力・文化の有機的な連動ではないか。
大国主:大黒様
・スサノオの私生児で6代目←嘘だろう!
・スサノオの愛娘スセリ姫を略奪しない
古事記の冒頭:創世のくだり
・天上界:高天原に天之御中主神(あまのみなかぬしかみ)が成り、
高御産巣日(たかみむすひ)、神産巣日(かみむすひ)の三柱がなった
→地上界は混沌、ドロドロ
・神々は生れるが独身→身を隠した
・伊邪那岐(いざなき)、伊邪那美(いざなみ)
→「是のただよえる国を修理(おさ)め固め成せ」天の沼矛(めぼこ)を与える
→矛で下界をかき回して島を作る≒前史の民を武器で平定した?
→二神は性交する→骨の無い子(水蛭子)
→女性が受け身→淡路島、四国、隠岐、筑紫、壱岐、津島、佐渡、大倭豊秋津を生む
(大八嶋国)
→小島を生み、人格神を生む→火の神迦具土を生んで女陰を焼き伊邪那美は病に
→なおも生み続けて、死ぬ
→伊邪那岐は亡骸を葬り、迦具土を切り殺す→神が生まれる
→伊邪那岐は黄泉の国へ向かう→約束を破り変わり果てた伊邪那美を見て、逃げる
→伊邪那美は、夫をなじり日に1000人を殺す
→伊邪那岐は、1500人を生む
→伊邪那岐は、出雲の国を捨て、日向の海岸でみそぎをする
→左目を洗い天照大御神(あまてらすおおみかみ)→高天原の統治
→右目を洗い月読命(つくよみのみこと)→夜の世界の統治
→鼻を洗うと須佐之男命(すさのおのみこと)→海界の統治
→須佐之男命は根之固州国(ねのかたすくに)(出雲)に行きたい
→伊邪那岐は、怒って隠居する
高天原のもめごと
・須佐之男命は天照大御神にかけあうために高天原に乗り込む
・須佐之男命が暴れまくったので天照大御神は天岩戸に隠れる
→須佐之男命は追放されるが、目的通り出雲に天下る
→オロチを退治し、妻を娶り、偉大な地上界の神=英雄
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