『最難関のリーダシップ』
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『最難関のリーダシップ』

中尾マネジメント研究所

この記事では、「People Empowerment/人のやりたいことを見つける」というテーマに関心のある方にオススメの書籍をご紹介します。

帯に、こんな事が書かれていました。

「技術的問題」であれば、技術や経験で解決できる。
だが「適応課題」では、人々が厳しい現実を直視して、一時的な痛みや失望や恐怖を受入れ、変化に適応できるように戦略的かつ政治的に対処することが求められる。
誰も好んでやりたいとは思わないだろう。
相手だけではなく自分にもキャリアや生活の危機を招くことになる。
だが、誰かがやらなければ、国家、社会、コミュニティ、組織は変化に適応できず、崩壊してしまう。
だからリーダシップとは最も危険で、最も価値ある行動なのだ。

痺れますね。
たくさんのドッグイヤーを折りました。
そこをメモしておきます。


◆リーダーシップ
・世界が求めているのは、分散型のリーダシップである。
・苦悩とリスクに向き合う価値のある目標や課題を特定し、主張する勇気を振り絞る事。
・リーダシップの実践の中心となる2つのプロセスは、「診断」と「行動」
・2つのプロセスの2つの対象は、組織や社会といった「システム」と「本人自身」
・「診断」と「行動」のプロセスは、3つの行動プロセスを行き来、戻りつする。
 what:データ収集と問題の特定
 why:問題の解釈
 what next:組織、コミュニティ、社会への介入として何ができるのか
・アダプティブ・リーダシップとは、変化そのものであり、変化により人や組織が繁栄する。

◆適応
・適応を要する変革に成功するには、過去を放棄するのではなく土台として築いていく
実験が組織適応の原動力となる
・適応は多様性に左右される
・技術的問題と適応課題の比較
 【技術的問題】問題の特定、解決法が明確で、作業の中心は権威を持つ人
 【適応課題】 問題の特定、解決法に学習が必要で、作業の中心は問題の当事者
・アダプティブ・リーダシップでは、3つの活動を反復する
 観察:周囲の出来事やパターンを観察
 →ダンスフロアを離れてバルコニーに上がる
 解釈:実際に何が起きているかについて複数の仮説を設定
 →時間をかける
 介入:特定した適応課題に取り組む
 →実験をデザインし、共有された目的のもと実行
◆組織の適応力
会議の進め方を見れば、組織の適応力について多くのことが分かる
 意思決定か、情報共有か、学習は期待できるか、大半は指示か
 意思決定のルールは?
・適応課題のむつかしさは、自分たちのやり方を変えなければならない点にある
 過去の慣例から踏襲するものを見極め
 過去の慣例から排除するものの判断
 過去の成功例を基にした新たな手法の考案
適応課題の4類型
 1 大切にしている価値観と行動のギャップ
 2 コミットメントの対立
 3 言いにくいことを言わない
 4 回避行為
適応力の高い組織の特性
 1 エレファントを指摘する
 2 組織の将来に対する責任が共有されている
 3 自主性のある判断が期待されている
 4 リーダシップを育てる力が発達している
 5 内省と継続的な学習が日々の業務に組込まれている
・適応を要する変革に向けた取り組み
 1 協力者
 2 敵対者
 3 権威者
 4 犠牲者
 5 反対者
◆対立の組織化
・対立を組織化するための7つのステップ
 1 準備:対立するポイント、大切にしていること、失う、恐れていると
 2 基本ルールの設定:守秘、個人的な対立にしない
 3 それぞれの見解の確認
 4 対立の組織化:各主張や立場を完全に公正にはっきり説明
 5 喪失の受入れと対処の促進:時間も与える
 6 実験のコミットメント
 7 仲間同士によるリーダシップ・コンサルティングの開始
◆環境づくり
包み込む環境を作る
 共通言語、方向性、価値観や目的
 協業の歴史
 縦のつながりの権威
 横のつながりの仲間意識
 快適な作業環境
内省と継続的な学習を日々の業務に組込む
 難しい内省的な質問をする(大きな外部の変化→内部の変化、成功の定義、将来の課題)
 リスクをとって実験することを称賛する
 メンバーに正しいシグナルを送る
 上手にリスクをとれたときには効果的に報いる
 行動を始めてみようと促す
 複数の実験を同時に進める
多くのアイデンティティがあることを自覚する
 自分の中には複数の「自分」があり、1つの「自己」で成り立っているわけではないという事実を受入れる
渇望と代理行為
 権力と支配、肯定と重要性、親密さと喜びを求め、これが満たされないと、手段を選ばない行動に出ることがある
 誰かの代わりに何かをやってあげたくなる
・役割と自分自身を区別すれば、他人からのおだてを受け流すことができる
目的の優先順位付け
 定期的に目的を確認し、優先順位を整理する
書き出し、優先順位をつけ、主体的、受動的に実施したことを書きだす
そして、未来についてどうするかを考える
自分を戦略的に動かす
 目的とつながり続ける
 勇気をもって参画する
 人を鼓舞する
 実験を行う
 成長し成功する
自分自身のリニューアル
 難しい環境でも力強く成長し、飛躍する
 レジリエンス:衝撃吸収力
 強靭な力:健康とスタミナ
 リニューアル:傷や溜まった垢を取り除き本来の価値観や存在意義を取り戻す
冷静に現実的に、あわてず楽観的になる
 現状のままではいけないという信念を新たにすることに時間をかける
 結果の成否に関わらず、自分の行動を振り返る自制心を持つ


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中尾マネジメント研究所
株式会社中尾マネジメント研究所代表取締役社長。リクルート住まいカンパニー執行役員(事業開発担当)、リクルートテクノロジーズ社長、リクルートワークス研究所副所長などを経て、現職。株式会社「旅工房」社外取締役、株式会社「LIFULL」社外取締役も兼任。