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2019年 4冊目『日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ!』

Yahoo!の安宅 和人 (Kaz Ataka)さんも参加され、推薦されていたので手に取りました。

落合さんの本は、広く全体像を捉えるのに最適ですね。

この本もとても良い本で、お薦めです。

コンセプトは「平成最後の夏期講習」です。

大人から子供まで楽しめます。

はじめに

・ポリテック(政治とテクノロジーの重要性)を小泉進次郎さんと語ります。

・ポリテックが進まないと、技術発展を阻害します。

序章 テクノロジーと日本の課題 

・テクノロジー以降の時代では、あらゆる産業で限界費用ゼロのプロダクトを創出する必然性が高まります。

・人口減少によるインフラ撤退の必要性が高まります。

・お金はあるのに未来に投資できていないのはなぜ(ヤフーの安宅さん)

日本の一般会計予算と社会保険 、その運用益を合わせると 、 1 7 0兆円規模になります

国家の一般会計予算約100兆円のうち、人材開発やR&Dを含む普通の国家予算に使える「真水」が少ない点が挙げられます。

3分の1は社会保障費の補填、4分の1が残債払い(国債費)に消えていき、地方交付税なども引かれるので、「真水 」として残るのは約4分の1である約2 6兆円だけです。

わが国のリソ ース投下には2つ大きな課題があります。

1つは、シニア層と過去へのリソース投下があまりにも重く、未来に投資できていない点。

2つ目は、インフラ投資があまりにも重くて、都市集中型の未来しか描けていない点です

1章 働くことへの価値観

・AIによって働き方はアップデートされます。

・AI+BI(ベ ーシックインカム )」と「AI+VC(ベンチャ ーキャピタル) 」へ二分されていきます 。

2章 超高齢社会をテクノロジーで解決

・高齢者が全人口の30%弱になります。

・高齢者ドライバー問題を深堀します。

・テクノロジーの活用や都市形態を変化させることで、高齢者の認知能力や身体能力を補完する策を提示します。

・高齢化が著しい建設業と林業への対策が急務です。

3章 孤立化した子育てからの脱却

・児童虐待や見えない貧困問題を根本開ら解決するためには、育児責任を親に押し付けず、社会全体で支援することが必要です。

・現代社会の育児は、閉鎖的な地域型コミュニティの衰退によって親が誰にも頼れなくなり、アノミーに追い込まれてしまう事が問題だと指摘します。

・解決策としてネットでの相互交流サービスを活用し、オンライン町内会的コミュニティを整備することが有効だと提言します。

4章 今の教育は生きていくために大事なことを教えているか

・PhD的学習と詰め込み型の学習を比較し、教育のアップデ ートについて考えます。

・国内大学のライバルはオンライン大学になります。

・従来の標準化から多様化へシフトさせる必要性について考えます。

・美学に基づいた価値を追求する人材を産み出すことが重要です。

5章 本当に日本の財源は足りないのか

・財政問題にメスを入れます。

テクノロジーによって社会保障費を抑える施策を検討し、デンマーク(日本と類似の人口構成)の事例を紹介します。

6章 人生100年時代のスポーツの役割

・日本でのWellbeing(健康で幸福)の重要性を語ります。

・スポーツコミュニティを整備することが有効で、公共の場を活用した制度設計や、スポーツの楽しみ方の幅を拡張できるテクノロジ ー導入がカギだと提言します。

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