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2021年 24冊目『ゴジラ幻論』

松岡正剛塾にいらっしゃった倉谷滋さんの著書です。
軽くは読めない、骨太の本です。
比較生物学の基礎知識が無いと読むの大変です。
でも、面白い。



まじめにゴジラや他の怪獣を分析します。
動物の進化は、枝分かれの序列として表現できます。
元々の祖先は祖先的羊膜類だったものが、かなり初期に単弓類(哺乳類が属している)と双弓類(ワニや鳥や亀や恐竜などが属している)に枝分かれしました。

ところがゴジラは、哺乳類、ヘビ、剣竜、鳥脚類、獣脚類などの枝分かれしたはずの特徴を兼ね備えているのです。

つまり、現在の生物の進化では説明できないのです。
これを、たくさんのゴジラに出てくる人々の発言や映像から紐解いていくという壮大な話です。

特に今回のシンゴジラは3回形態が変わっています。
これを整合性取って説明するのは、従来の生物の進化理論では説明できないのです。

真面目に説明しているのが面白いです。
途中でゴジラは科学者により生み出されたものかもという日記も出てきます。

これも興味深いです。

これ以外にもモスラ、キングギドラ、その他の怪獣が何が進化したものかを学べます。

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