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2022年 37冊目『ギルガメッシュ叙事詩』

読み応えありました。さすがです。
ギルガメッシュ叙事詩は、古代メソポタミアで作られた、世界で最も古いといわれる物語のひとつです。


書いたのはシュメール人であったとされています。
ギルガメッシュとはシュメールの初期時代、ウルクという都市国家の第一王朝時代に実在した伝説的な王の名前。
古代オリエント屈指の英雄で、彼の冒険譚が「ギルガメッシュ叙事詩」です。

ギルガメッシュは、武勇に優れた偉大な王でした。
しかし、ギルガメッシュは天狗になり、悪行をし人々を困らせます。
英雄でもあり、暴君として恐れられていたのです。

しかしギルガメッシュに対抗できる人間などこの世にいません。
天神アヌはギルガメッシュの横暴を心配し、「エンキドゥ」造りました。
ウルクへやってきたエンキドゥはギルガメッシュと戦いますが、決着はつきませんでした。

ギルガメッシュにとっては、生まれて初めて出会った自分と同じくらいの強い力を持つエンキドゥ。
二人の間に友情が芽生え、固い絆で結ばれていきます。
二人はお互いに協力しあい、森に棲むフンババという名の怪物を倒します。
二人の絆はますます深まります。
次は、天の牛がウルクを滅ぼそうと襲い掛かってきます。

しかし二人は力を合わせて倒します。
しかし、神々から「天の牛を殺した償い」としてエンキドゥは死を宣告され,亡くなります。

友を失ったギルガメッシュは、永遠の命を求め、不死の秘密を知るウトナピシュティムを訪ねます。
苦しい旅の末、海底にあるという、永遠の命を司る植物のことを知ります。
ギルガメッシュは海に潜ってこの植物を手に入れるのですが、ウルクへ戻る途中で、その植物を蛇に食べられるのです。
ギルガメッシュは失意のまま、ウルクへと戻っていくのでした。
数千年前にこのような冒険譚が書かれていたのに驚きです。

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