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2021年 77冊目『自意識と創り出す思考』

なぜてにとったのか覚えていないのですが、読みごたえがある骨太の本でした。

冒頭に
成功は自己肯定感がもたらしたものではない とあります。

自意識が低い人(自分をよく思っていない人)は、自分が成功するのにふさわしいと思わない。
だから自分自身を妨害し、わざわざ失敗するようにふるまい、みじめな人生を送るはめになる。

逆に自己肯定感が高い人は、果敢に困難に立ち向かい、リスクを取り、高い山に登れる。
つまり自己肯定感が高くなければ成功は望めない
→これは大きな間違い!

偉人の例でも、歴史上偉大な業績を残した人たちの大半は自己肯定感が低い
マライアキャリー、デビッドボウイ、ボブディラン


あなたは誰という自問自答ほど重要な問いはないというひとがいるが、それを知ってどうするのか?
→人は自分の持ち物にはなりえない。美貌も才能も持つものであり、なれない。
→自分自身を持っているもの職業、役職、で定義していないだろうか?

「構造」が人生を決定する
構造は2種類ある
1 前進するパターン
2 揺り戻しパターン(マクロ構造パターン)
→自意識は、揺り戻しパターンを呼び寄せる

構造とパターン
・前進するパターンにいれば成功するし、揺り戻しパターンにいれば失敗する

構造を変えれば、パターンが変わる
→遺伝でも、教育でも、宿命でもない
「構造」は複数の部分からなる「単一の事物」

車は構造で、複数の部品からなる。ただし部品があれば良いだけではなく、
どう組み合わさっているかによって決まる
ベルヌーイの定理 緊張解消システム

緊張は2つの差から生まれる
→空腹という緊張は、欲する食べ物量と体にある食べ物量の差から生まれる
→構造は均衡に向かう

弓矢の原理
望む結果(ビジョンを明確に描く)
今の現実
この2つの差が緊張

ダイエットがうまくいかないのは
望む体重と腹ペコの真ん中に自分がいて、揺り戻しパターンという構造にはまっている
※両端からゴムが張られているイメージ

理想に進まないのも同じ
理想と嫌な思い込み(ビリーフ)の間に自分がいて、揺り戻しパターンになる
※構造の中に自意識が入ってくると、その構造は揺り戻しパターンになる
→1つのゴムが無ければよい!

勝ち負けを事実として捉えずに、自意識と融合したシンボルととらえてしまうから!

構造から自意識の問題をなくすと、学び、向上し、達成できるようになる。
何を思い込んでいるかは関係ない

ポジティブ思考は有害
→自分にうそをつくことだ
現実とは、実際に存在するもののこと。それを正しく見るかゆがめるかは自分の選択

自分自身をどう思っているかは、創り出すプロセスに関係ない

ストレスは急性ストレスと慢性ストレスの2種類ある
慢性ストレスが健康にダメージを与える
→理想・思い込み・現実の葛藤は、嫌な思い込みを隠しながら理想を追い求める重圧が生み出す

完璧さよりも意外性や欠陥、不完全さを愛でる方がよい
自己意識と完璧さを結びつけるのが多い
才能があれば使わないといけないと思っている人が多いが、自分が使いたいように使えばよい。

男ならこう、女ならこうは、文化が発明したものであり、普遍的な真理ではない

良い仕事をして社会に貢献しないといけないと思っている
しかし、事実は自分は存在しているということ。それだけ。

どんないいことをしても正当化はできない。そもそも正当化する必要などない。

なぜ我々が存在しているかは誰もわからない。
行為や実績は自分ではない。
自分の存在を正当化しなくていい

投資対効果のために取り組むのか、創作物そのために取り組むのか。
前者は結果がでるまで分からない。後者は純粋に創作に打ち込める

自分にもたらされる損得にではなく、創作物そのものにフォーカスを移す

自分自身に重圧を加えないとろくでもないことをするというビリーフがあるひとがいる
→これは自意識の問題で、あなたのことではない

人の頭には、物事を分類する機能があり、それが偏見を生む1つの原因
人は観察したり、理性を使うこともできる
ナショナリズムは文化を豊かにするものと分断を作る2種類がある
どの人種も他の人種より優れているわけでもなく、劣っているわけでもない
偏見は現実を歪曲する

広告は、その人の自意識に働きかけてくる
自分のダークサイドと親しめるようになると、自分自身といられるようになる
→集団は必要だが、個人でもいられる

教える場合、教わる場合、自意識を離れ、成果にフォーカスを移せるようにする

自意識の世界と人生構築プロセスの世界がある

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