見出し画像

vol.005 【レポート】大阪市立東洋陶磁美術館 × graf エクスチェンジプログラムvol.4 「東洋陶磁の過去・現在、そして文化島としての中之島の未来を考える」

開催日時:2021年2月10日(水)18:00〜19:30
収録場所:大阪市立東洋陶磁美術館
登壇者:西田善太(BRUTUS編集長)、小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館学芸課長代理)、服部滋樹(graf代表)

graf代表でクリエイティブディレクター、デザイナー、大学教授など多方面で活躍する服部滋樹氏と大阪市立東洋陶磁美術館の初めてのコラボ企画です。服部氏のコーディネ―トにより、氏の長年の友人で、雑誌BRUTUS編集長の西田善太氏にもオンライン登壇いただき、当館の世界的なコレクションの魅力と可能性、そして中之島の未来について語り合いました。

写真1

当初、当館にまだ来たことがなかった西田氏にも来館いただき、作品を見ながらの鼎談を予定していましたが、緊急事態宣言の延長により、東京の西田氏はオンライン登壇となりました。

写真2

第1部は展示室の様子と服部氏セレクションの作品を中心に動画で事前に撮影した映像を見ながらのトークを展開しました。「黒釉扁壺」はお二人のお気に入りとして話が盛り上がりました(おかげで、後日黒釉扁壺を目当てに来館された方もいました)。

写真3

青磁の色や質量感の良さなど、その時代の価値を体現して変わることなく今に伝えるやきものには、つくり手や当時の人々の生活を想像できる楽しみがあることを共有することができました。そして、やはり実物を見てみたいという西田氏の率直な感想は、コロナ禍の今、より多くの人々の共感を得るはずです。

第2部では、お二人ならではの視点での提言など、これからの美術館を考える上で刺激的な話題が満載でした。なかでも、作品の価値を「読み替える」こと、そして「読み替える」ことができる人を増やすことが大切との指摘には大いに賛同しました。今回のプログラム、そしてクリエイティブアイランド中之島のプロジェクトが新たな「読み替え」へとつながるきっかけとなるものと期待しています。

レポート執筆:小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館)


【アーカイブ公開中】

トーク全編の映像は、YouTube公式チャンネルにて公開中です。
(2021.2.19現在)
↓ 映像はこちら

アーカイブリンク0210

プロジェクトのウェブサイトはこちら:
クリエイティブアイランド中之島公式ウェブサイト
https://nakanoshimalab.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?