中野教子

株式会社ジャパン・ダイレクト・リサーチ代表。消費財メーカーの製品開発現場でのユーザー調…

中野教子

株式会社ジャパン・ダイレクト・リサーチ代表。消費財メーカーの製品開発現場でのユーザー調査の経験を活かし、ユーザーリサーチのコーチングやワークショップを行っています。また、国内外のクライアントにインタビュー調査からセンサリーリサーチまで、様々なリサーチを行っています。

マガジン

  • 自分で行うユーザー調査

    起業や予算がない中で行うユーザー調査のコツをまとめています。

最近の記事

アンケート調査票だけではない海外のリサーチツール

欧米のマーケティングリサーチカンファレンス(オンラインを含む)に出席すると、様々なリサーチツールの紹介を受けます。 インタビュー調査のツール - CAPI (Computer Assisted Personal Interviews) 日本では(私の知っている限り)、使われていませんが、欧米ではCAPI(Computer Assisted Personal Interviews)というソフトウェアウェアがよく使われます。このCAPIとは何かというと、タブレットやノートパソ

    • ユーザーインタビューの対象者集めという難関

      起業プログラムでよく出てくる課題のひとつが、ユーザーインタビューです。アイデアを作るところまでは良いのですが、いざ、「ユーザーインタビューしてください。」という課題が出ると、空気が固まってしまうのを感じることがあります。特に、困りごととしてよく挙げられるのが、ユーザーインタビューの対象者集めについてです。 ユーザーインタビューの対象者集めは、いくつか方法があります。ワークショップでは、調査の対象者集めの方法として、①知り合いなどからの紹介、②SNS等でのリクルート、③リサー

      • Noteの再開

        2023年に一度記事を書いて以来、1年ぶりのNoteの投稿です。 ライターズ・ブロック状態 ライターズ・ブロックというと、文章を書くことを仕事として書いている人が、突然何も書けなくなる状態を言うようですが、文章を書くことをしていない私もライターズ・ブロックになってしまいました。 ライターズ・ブロックの原因 人によって、ライターズ・ブロックの原因はまちまちだと思いますが、私の場合は、大きく3つありました。 ①満載のタスク はっきりと決まったタスクをこなすことに日々追わ

        • 日米のフォーカスグループインタビューの違い

          米国のマーケティングリサーチ企業から日本のマーケティングリサーチ業務として、「米国と同じような対象者をリクルートして、フォーカスグループインタビューをしてくれないか。」という依頼が時々やってきます。 日本の事情をよく知る欧米の企業であれば、調査の目的を伝え、グループインタビューの質問内容や質問の順番(いわゆるインタビューフロー)を決める裁量を持たせてくれるのですが、たまに英語のインタビューフローを機械翻訳したものが送られ、その通りにインタビューして欲しいという依頼がくること

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          私の周りでも、AIはホットなトピックです。私がAIを意識し始めたのは、2017年頃で、当時はAIというよりも機械学習(Machine Learning: ML)に興味を持っていました。あちらこちらの機械学習の勉強会に顔を出したり、無料のオンライン講座を受講したのですが、結局情報収集程度に終わりました。 ChatGPTそして… ChatGPTが公開された2022年11月ごろには、早速ChatGPTを使い始め、英語の文書の壁打ちに使いました。今はかなり改善されているのですが、

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          起業のためのユーザーインタビュー

          会社では、委託業務としてユーザー調査をしていますが、自力でユーザー調査を行いたいというニーズも増えてきているので、大企業の新規事業部やベンチャー企業向けにユーザー調査のワークショップしています。 このところ、起業支援プログラムの一環として、ユーザーインタビューのワークショップもしているのですが、起業のためのユーザーインタビューは事業がある大企業やベンチャー企業とはかなり違う状況です。 最大の難関 - 見込みユーザーのリクルート 起業のためのユーザーインタビューの一番の課

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