明治神宮の森

明治神宮の森と 動的平衡と One Love


【明治神宮の森】

ぼくは明治神宮の森が大好きです。
実はこの森、
100年前の科学者たちが智慧をしぼって生み出した、人工の原生林。植林後は神域として人の出入りを禁じ、自然に枯れ、個体も種も生まれ変わりながら育っていくよう計算しつくされた、鎮守の森。
それがこの大都会で、オオタカの生息できるほど豊かな生態系をもつ、深い深い森へと遷移した稀有な場所なのです。

(一歩足を踏み入れれば、隣の代々木公園とは全然空気が違う。)

これはその森での
大好きな写真の一つ。
ジグソーパズルのように組み合わされた
葉っぱの調和。

画像1

それぞれは、譲りあうわけではない。
木々が日々せめぎあい、反応し合い、お互いがもっとも繁栄できるバランスに落ち着いた調和のカタチ。
ぼくはこの景色を、とても美しいと感じます。


【動的平衡】

分子生物学者の福岡伸一さんは、自身の提唱する『動的平衡』を説明する中で、生命とは、分子の流れの淀みであると語っています。

ぼくらの細胞はすべて、日々、生まれ変わり続けている。分子レベルで説明すれば、約90日(この日数には諸説あるようです。)で、すべての組織が置き換わります。
皮膚が垢になって、下から新しい肌が生まれてくるように、骨が常に内側から作り換えられているように、すべての臓器、脳までもが、物質として普遍的なものではない。(『ぼく』とは、組み換えられ続けるハードに上書き保存され続ける曖昧なソフトなのだ!)

例えば
今、固体として感じているぼくらの体を早送りで見てみたら、おそらく液体にのように見える。もっと早送りしたら、気体のように見える。
ただただ、流れる分子の、淀み。

このひと時
ぼくの体の中を流れた分子は、どこへ?
新しい分子は、どこから?

全ては、ゆるやかな繋がりで
大きな、流れ

数千万年前、ぼくのこの手はプテラノドンの翼だったかもしれないし、そのへんの石っころだったかもしれない。

数年後、ぼくの頭から落っこちた髪の毛は
どうなんだろねぇ
ダンゴムシの、足?

世界中に、おっす!昔の俺!
世界中が、よろしく!未来の俺!
なのだーーー


【One Love】

ボブ・マーリー、おーいぇー
人は、むか〜しからそれを知っていて
宗教やら歌やらいろんな思想で
語り継いでいる気がするのさねぇ
すごいことだぁ


【つまるところ】

そうやって考えるのが一番、気楽に生きていけるなぁ
っていうのが、今のぼくの、思うところ
思想という幻想

ぼくらはそもそも1つなのだし…
ビッグバンとか、いろいろさ
ヒトも、草も、木も、鳥も、岩も、水も、、、
みんなみんな
すべての存在の幸せと
ぼくの幸せは
緩やかに繋がる同義

この個体の遺伝子を引き継ぐため
この種の遺伝子を引き継ぐためにせめぎあい
生み出され、変化し続ける調和

新型コロナが生まれなかったら
人類は滅びるのかもしれない
全球凍結を生命体が生き延びられたのはなぜか
そもそも人類がどうなろうが
コロナがどうなろうが
宇宙の片隅のちっぽけなできごとで

宇宙の外にはもっともっと大きな宇宙が広がっているかもしれなくて
でも
それと僕らは
ひとつ

みたいな、ねー

という
人に話しても
途中まではわかるんだけど
あとは何言ってるかわからん
って言われることを
ちょっと表で言ってみましたとさ。

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