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「助けて」と言えなかったら、「助けを求めていいのか迷ってます」と言うといいよ

誰かに助けを求めることって、めちゃんこ難しいことだと思う。

ベンチャーにいた頃はそれなりに難しい仕事を抱えてきたつもりだけど、どんな仕事よりも難しかったのが、「人に頼る」とか「人に助けを求める」ということだった。


実はフリーランスとして独立した今も、誰かに「助けて」ということが苦手なのは変わらなかったりする。

でも私は、「助けて」と言わずに誰かに助けてもらう方法を見つけた。それが、疲弊しまくってきた会社員時代との違いだと思う。

今日は、誰かに助けを求めることが苦手な人に向けて、ちょっとだけずる賢い”助けの求め方”を紹介したい。



助けを求めることは、自分が上手くいっていないことを認めることでもあるよね


真面目な私たちは、「助けて」という言葉を発することにリスクを感じてしまう。

だって、私たちにとって誰かに助けを求めることは、自分が上手くいっていないことを認めることになってしまうから。


そんなの、悔しいし恥ずかしいし、情けない。
できることならだれにも相談せずに、カッコよくシュートを決め続けたいなぁと思ってしまうのだ。


でも、そんな気持ちの裏側で、私たちは自分が誰かに助けを求めたときの”結果”を知っているから不思議でたまらない。

みんなきっと話を聞いてくれるし、みんなきっと助けてくれる。

本当に困ったとき、誰かがきっと手を貸してくれることなんて、もう私たちは知っているのだ。


でも、その事実が余計に自分を苦しめていくからキツい。

「助けて」と言えれば前に進めることは、実は自分が一番よく分かっているのだ。



魔法の言葉


今日はそんな人に提案を持ってきた。

「助けて」と言いたくても言えないときは、どうかこの言葉を使ってみてほしいと思う。


「助けを求めていいのか迷ってます。」


これは、助けてほしいことを相手にうまく伝えつつ、ひとりでここまで頑張ってきた自分自身を認めてあげられる、魔法の言葉だ。


実は今月、私自身がこの言葉を使った。

「助けを求めないとダメだと分かっているのに、助けを求めるか自分で決められないんです」
と、1年前にお世話になっていたコーチ(メンター)に伝えた。


このLINEを送るとき、私は自分の新たなライフイベントのプレッシャーに参っていた。新しい住居を構えるために、売上をこれまで以上に伸ばしていかなければいけないのに、なかなか思うようにいかない時期が長く続いていた。


気心知れた人だったから今さら何をカッコつける必要もないし、「助けてほしい」とストレートに言えれば良かったのだけれど。

でもやっぱり仕事に悩んでいることにはちょっと負い目があったし、うまく前に進めていない今の自分の姿を見せるのもやっぱり恥ずかしかった。


だから私は、ちょっとずるいけど、「頼ったらいいんだよ~🤞」とコーチに言ってもらえるよう仕向けることにした。

その結果が、この、「助けを求めるか自分で決められない」という言葉。


あざといよね。だって、助けを求めていいかどうか?を相手に委ねているのだから。


けど、私はこのあざとさが自分の良いところで、最高の自分の可愛さだとも思っている。

だからか、頼ったときには人から喜んで手を差し伸べてもらいやすいみたいだ。私がコーチを頼ったことを、コーチも本当に喜んでくれた。


困っている自分に手を差し伸べてもらうよう仕向けることは、きっと悪じゃない。本当に助けてもらいたいときに素直になれないのは、人間の愛すべき「可愛げ」だと思うのだ。




SOSを彷彿とさせる言葉を入れておくといい


だけど注意したいのは、本当に助けてもらいたいときは分かりにくいSOSじゃダメだということ。

相手に手を差し伸べてもらうよう仕向けるには、ちゃんと相手に自分が困っていることについて気付いてもらわないといけない。だから、SOSを彷彿とさせる言葉をコッソリしのばせておくのが吉だと思う。


「ここまでやってきたけど手詰まり感があって」
とか
「ここからの打ち手が見えなくなっちゃって」
とか
「誰にも相談できなくて」

とかね。

その上で「あなたに助けを求めていいか、迷ってます。」と添えてみるといい。相手はそれをちゃんとSOSと受け取ってくれるハズだ。


私がそんな言葉を聞いたら、「よくここまで一人きりで頑張ったね」って声を掛けてあげたいし、これまでの苦しかった道のりのことをたくさん教えてほしいと思う。

そして、たったひとりで頑張ってきたかじかんだその尊い手を握りたいなと思う。


助けを求めていいかどうか?を相手に委ねてみる


他人にうまく助けを求められない不器用な人の中には、自分でなんとかしてこなきゃいけなかった環境にずっと身を置いていた人も多いと思う。

家庭だったり、仕事だったり。
色んな”環境”が、私たちを追い込んでしまうことはよくあることだ。


だからこそ、助けを求めていいかどうかを相手に委ねてしまうという選択肢があることを、生存戦術のひとつとして覚えておいてほしい。

そして、意外にも相手はあなたのその言葉を喜んでくれて、「助けたい」と言ってくれることがあることを知っておいてほしい。


人間って難しくて、自分は誰かに頼られたら嬉しいのに、誰かに頼るのは苦手だ。その矛盾もひっくるめて愛らしい生き物だよなぁと思う。

だから、かわいく知恵を使おう。「助けて」と言葉にせずとも、誰かに助けてもらう方法はあるのだから。



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Nakano Asuka
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