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撮影は速いが正義

「撮影は速いが正義」という言葉は私がアシスタント時代にフォトグラファーから言われた言葉です。

もちろんクオリティーを保つことは大前提で、その上で迷いなく撮影を進めていくことが出来るフォトグラファーはクライアントやスタッフから喜ばれます。
これは撮影に関わる多くの方が同じ気持ちだと思います。撮影をはやく進めていくためには様々な状況下に対応できるように経験値を積んでいくと同時に事前の準備が欠かせません。

事前に撮影現場の下見が出来ず、現地に入って1分程度で撮影プランを決定しなくてはならない時もあります。どんな状況でもパッとプランを提案出来る人は現場に安心感を与えてくれます。

一番やってはいけないのは撮影現場で先頭に立つフォトグラファーが不安な顔を見せたり、迷いを感じさせる言動をすること。フォトグラファーは様々な角度から見られていて、マイナスな言動は瞬く間に伝播してしまいます。

苦しい状況だからこそ、明るくポジティブな感情を持てるようにすることは撮影技術と同等に大事なことと、フォトグラファーは右も左もわからないアシスタントだった私に教えてくれたのだと思います。

撮影現場に入る時はいつもこの言葉を大事に持ってカメラを持つようにしています。

中西祐介

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