島話13 島の中での地域性がすごいある

大阪から家島に通っていた頃から、家島本島と坊勢島のライバル関係、そして家島本島内における宮地区と真浦地区のライバル関係については色々と聞いていた。

まず、家島本島と坊勢島では、話す言葉がかなり違う。
イントネーションも違う。
坊勢島の言葉は、慣れないと関西人でもヒアリングは難しい。
その点、家島本島の人が話す言葉は関西人ならなんとか理解できる雰囲気である。
まあ、しかし、島が違うから異なる部分があるのは理解できる。

家島本島内の2つの地区、宮地区と真浦地区でも異なる部分が多い。
話し言葉が少し違う。
語尾の部分であったり、同じ言葉でも少し意味が違ったり。
住んでいる人に多い苗字も違う。
気性についても、一言で言えば、宮地区が土着的、真浦が都会的。
これは宮地区には漁師が多く、真浦地区には採石・海運業が多いことと関係しているだろう。
昔から漁業を生業にする宮地区には人が住んでいて、近年になって採石・海運業に従事する人たちが住みはじめたのではないだろうか。
宮地区には、村の中心を意味する”中村”姓が多いことからも想像出来る。
祭りのメインとなる日も1日ずれている。

昔は、放課後には宮地区と真浦地区の子ども達が二手に分かれて、石を投げあったらしい。
それほど、各地区の意識が強く濃くあった。
やはり、限られた島の資源を多くの人間で取り合うことになるわけだから、最も近いところで争いが起こるのは当然かも知れない。

ちなみに、宮地区と真浦地区とのほぼ中間に、幼稚園、小学校、銀行、役場、郵便局などの公共的な施設が集まっている。
公共的な最大限の配慮だと思うと面白い。

いえしまコンシェルジュ
http://ieshimacon.com

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