島話18 家島の方言

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僕が住む瀬戸内海の離島、姫路市の家島は家島弁(えじまべん)という方言がある。
基本的なイントネーションや言葉は関西弁であるが、語尾や単語になまりがある。

まず、自分自信のことを表す一人称。
ぼー:僕のこと。男の人が使う
こち:こちらの意味か?男の人が使うことが多い。

相手のことを表す二人称。
そち:こちに対してか。最近あまり聞かない。
わえ:最も頻度が高い。我が少しなまったものか。
自分:関西では自分といえば相手のこと。
おでー:おのれーと同じかな。
おんどれ:おでーと同じような気がする。

〜どいえ、〜どいや:だいたいが「なんどいや」「なんどいえ」で使う。「何ですか」の意味だが、少し怪訝な雰囲気をまとう言葉。
〜なーえー:「〜ですよねー」と言う意味。「な〜え〜」だけでも成立する。同意を求めるような表現。
〜やかいえ:「ちゃうやかいえ〜」「そうやかいえ〜」「間違うててもええやかいえ〜」という感じで使う。大阪弁の「〜やん」と同じか。
〜しよん?、〜しょん?:「なんしよん?」「どないしよん?」と使う。「何をしてるんですか?」「どうしているんですか?」の意味。言い方によっては「なんで、そんなことをするの?」という呆れを含むことがある。
しょーまい:しないでおこうの意味。
だんない:大丈夫の意味。
べっちょない:問題ないの意味。「だんない」と「べっちょない」はほとんど同じ意味だが、明確な使い分けがあるそうだ。
どがいもあるかいえー:どうもない、大丈夫の意味。語源としてだんないと同じように思う。
だしかいえー:心配することはない、大丈夫の意味。もはや使い分けがわからない。使う人の好み?
はーな事、ほがーな事:そんな事。ーを長く読むことで、大したことがないことの強調になる。
どがいな:どんな。「どがいなもんにならいえー」は「どんなものになるでしょうか。(=あんまり大したものにはならないでしょう)」。
ずつない :術ない=心苦しい、しようがないの意味。ちなみに大阪では心苦しいことを気ずつないという。
ごっつい:すごい、大変の意味。
ようけ:多いの意味。「ごっつい事考えてる」とは言うが「ようけの事考えてる」とは言わない。
ごじゃなし :道理が通らない無茶な人のこと
いぬ:帰るの意味。「ほな、いにます」は「そしたら、帰ります」。「いぬよー」「いぬでー」も使う。
でっこ:離す、放す、放ること。船の出発に際して「ロープ、でっこしてください」と言う。「このゴミでっこしといてー」と言えば捨てといての意味になる。
ごーわく:業が沸く。腹が立つこと。この言葉が出ると、かなり腹立たしい様子。「ほんまあの時はごーわいたで。」と使う。

以上、思い付くまま書いた。
大阪弁、関西弁と重なるところが多く、播州弁と呼ばれる対岸の姫路あたりで使われる言葉と同じものもある。
石を運ぶ船の仕事の関係か、あちこちの言葉が混ざっているような感じもするが、これだけ交流が増えた現在でも独自の言葉が残っているというのは面白い。
な〜え〜。

いえしまコンシェルジュ
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