島話17 お客さんからの「普段は何をしてるのー?」という質問にうまく答えられない

姫路市の沖合に浮かぶ離島家島で、島暮らしをしている。
観光ガイドを生業としていて、週末には個人のお客さん、平日にはシニア層の団体旅行のお客さんが入ることが多いが、決まって毎日あるわけでもない。
シーズンによってもバラつきがあり、年間を通してだいたい2、3日に1回というペースでガイドに出ている。
お客さんも、有名観光地でもないこんな島で毎日ガイドはあるまいと思って「普段は何をしてるのー?」と聞いてくるが、この質問にいつも戸惑う。
それは、毎日これをしています!ということがなく、家で作業する日もあれば、会議に出る日など様々だ。

例えば、家での作業はガイドの請求書の作成といった事務作業、魚の卸売りのための手配、打ち合わせ資料の作成、助成事業の報告書作成など種々様々だ。
また、家から出て島内ですることは会議や打ち合わせが多く、イベントのための会議から家島高校の評議員、地域のまちづくり委員などこちらも色々とある。
島内でも事業をいくつか行っているので(事業についてはひとつずつ詳しく書きたいと思っている!)、その準備があったり、実際に事業の実施であったりがある。
また、島内の土木会社に頼まれて図面を書きに行ったりすることや大阪などで講演することもたまにある。
ということで、直接お金にならないことも多く、どこまでが仕事かわからないような動きをしているし、自分でも何をしているのかわからない時がある。
また、特に決まった休みの日というのもない。

しかし、1日単位のスケジュールで見ると、だいたい同じ動きをしていることがわかった。
7時半に子どもたちと一緒に起床。
子どもたちの着替えやご飯を食べさせるのを手伝って、落ち着くのが8時半。
そこから昼11時半まで仕事。
子どもたちとお昼ご飯を食べて、13時から仕事。
16時には切り上げて、子どもたちとお風呂に入って、上がったら晩ご飯。
早ければ子どもたちは19時半には布団へ。
そこから用事など済ませて22時ごろから自由な時間という至って健全な島暮らしスタイル。
結婚前、都会で働いていたときは朝遅く出て夜遅く帰ってきていたので、きっとその生活では子どもたちと過ごす時間は多くなかっただろう。
改めて、子どもたちと毎日一緒にお風呂に入れる生活は当たり前ではないんだろうなと思った。
と同時に、世の中のお母さん達は一人で子どもをお風呂に入れるのは大変だろうな。一体どうやって入れているんだろうかと思う。
(うちでは子どもたちをお風呂に入れる役と受け取って着替えさせる役がある。これを一人でするのは大変!)

ということで、これからお客さんからの「普段は何をしてるのー?」という質問には「子育て」と言うことにしようかな。

いえしまコンシェルジュ
http://ieshimacon.com

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