島話7 島の人は推理力が逞しすぎる

「嫁さん、大阪帰ったんやろ?」
「嫁と子ども、姫路住んでんのんか?」
最近、よく聞かれる。なぜそう思うのか聞いてみると、逞しいほどの推理力によって支えられている。
「いや家島におるでー。え、なんで?」と答えると「みんな、姫路に出て行くから当然出て行ったんかと思ってー」「誰かがそない言うとったでー」というように、根拠薄弱の場合が多々ある。
中には「いや、あんたの家の前、散歩すること多いんやけど、全然洗濯モン干してないから〜。」という素晴らしい観察力をお持ちの方も!!しかし、「我が家は部屋干しが基本やねん。」
と、僕は楽しんでこんな会話をしているが、人によっては監視されているような気持ちがするだろうか。
気にならない人は田舎暮らしに向いていると思う。(田舎は娯楽がないからこういう類の話が娯楽一つだと思う)

もう一つ、移住したての頃にあった話を。
移住1年目、毎日ブログを書く事を決めて実行していた。
遅くなっても頑張ろうと!
しかし、はじめに住んでいた家は少し奥まっていて、家の中にWi-Fiが入らなかった。
仕方なく、家を出てパソコンをしていたが、夜になると外は暗いので街灯の下に座って作業していた。
ある日、「夜に、あいつのパソコン覗き込んだら、エッチなサイトを見てたで」と言われている事を知った。
しかし、僕は誰かに覗き込まれた記憶がない。
確かに通り行く人が不審な目で僕を見ていたが。
今から考えると、その真相が推理できる。
誰かが「あいつ、夜に何してんねやろな?」と言うと「エッチなサイトでもみてるんちゃうんかー」と答える。
それを別の人に話すときに「どうもあいつは夜にエッチなサイトを見てるらしいで」となれば、もうそれは事実として語られることになる。

根拠薄弱な推理力からできた噂話は島人2人を経由すると事実になる。

いえしまコンシェルジュ
http://ieshimacon.com

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