島話19 島の夜は暗い

あたり前の話。
僕が住む家島の夜は暗い。
というより、全国的にみても夜に明るい島の方が珍しいか。

とにかく都会と比べるとかなり暗い。
夜、18km先の対岸に姫路を見るとキラキラしていて、その空まで明るい。
都会で夜10時に出歩いてもそこらじゅうに人がいる。
島で夜10時に出歩くと、誰にも出会わないのが普通で、誰かいるとなぜかドキッとする。
ちょっと後ろめたさもあるから不思議だ。

都会から遊びに来た人が、夜によく言うのは「え?!まだこんな時間!?」という言葉。
都会の感覚で深夜の2時、3時なのが、島では11時、12時だ。
暗いということと合わせて非常に静かというのもあると思う。
夜には風の音、波の音、波に揺られて船同士が擦れる音、家屋の外の音がよく聞こえる。

それほど多くの島を訪れた訳ではないが、他の島と比べると家島は明るい方だと思う。
隣の家まで車で行かないといけない島もあるが、家島は人家が密集しているから灯りも漏れてくる。
主要な道路も多くないので、街灯の数も少なくはない。

そういえば、僕は家島の隣の人口40人の男鹿島で海の家を持っているが、はっきり言って夜は怖い。
街灯も少なく、目を凝らさないと前に進めないような暗さだ。
あそこではとてもじゃないが暮らせない。

一言で「島暮らし」と言っても、意外と違いがあるもんだなー。

いえしまコンシェルジュ
http://ieshimacon.com

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