島話11 職業病ならぬ島暮らし病

しょくぎょう‐びょう【職業病】
1 職業の労働条件・環境などによって起こる障害。騒音による難聴、手を使うことによる頸肩腕(けいけんわん)障害、化学物質を扱うことによる中毒など。
2 俗に、ふだんから出てしまう職業上のくせや習慣。
(デジタル大辞泉)

職業によって身についたくせや習慣を”職業病”であるならば、家島での島暮らしをするなかで身についたくせや習慣は”島暮らし病”と言えるか。
特に都会に行った時に出てしまう、そして、ちょっと厄介な”島暮らし病”について書く。

・島ではみんな顔見知り。が当たり前
島では基本的にほとんどが顔見知りで「顔も名前も知っている人」と「顔は知っているけど、名前は知らない人」に分類される。
島のなかで「顔も名前も知っている人」と出会うと二、三言の会話をする。
「顔は知っているけど、名前は知らない人」は、挨拶や会釈ぐらいはする人とそうでない人に分かれる。
そのため、島暮らしのなかでは人の顔を見て瞬時に”話す人”・”会釈する人”・”特に何もしない人”を判断する。
会釈ぐらいはする人をスルーしてしまうとなんだか居心地が悪い。
なので、”会釈ぐらいする人”と”特に何もしない人”の判断は特に慎重になり、2度見することもある。(もちろん2度見されて、「あっ、なかちゃんやったんか。知らん人かと思った〜」ということもよくある!)

この習慣が、都会で電車に乗って気を抜いた時に出てしまう。
ふと顔を見た人を「あれ?見たことあるような・・・。どこかで会ったような・・・」と頭に思い浮かんで、「いや、違う違う。ここは島じゃないから、会ったことのない人がいても不思議じゃない!」という風なやりとりを頭のなかでしてしまう。

”島暮らし病”としては、このほかにも、「子どもへの声かけ」や「駐車について」なんかがあるが、書き始めると意外と長くなってしまったので、また次に書くことにする。

いえしまコンシェルジュ
http://ieshimacon.com

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