合法ナポリタン
僕は以前勤務していた職場の名札に「ナポリタンが好きです」と書いていたぐらいナポリタンが好きです。
およそ10年間ナポリタンの研究を続けてきましたが、ついに納得のいくナポリタンが完成したのでそのレシピを公開しようと思います。題して「合法ナポリタン」。僕が国なら法規制するうまさだからです。週1で食ってます。みなさん、恋人や配偶者の胃袋と脳みそをわしづかみにしてメロメロにさせちゃいましょう。
【合法ナポリタンの作り方】
【材料】
□パスタ:1束…1.7ミリを推奨
□玉ねぎ:1/4個
□ピーマン:1個
□ウインナー:2本…狂いたい人はチョリソーだと脳汁が増える
【調味料】
□ケチャップ:大さじ3.5
□中濃ソース:大さじ0.5…ウスターやオタフクは論外
□牛乳:大さじ1…金持ちは生クリームでもいい
□オリーブオイル…サラダ油で済ませようと思った君はナポリタンの旨さを理解できないだろう
□塩…袋詰の粗塩じゃなくて、瓶のサラサラしたやつを使おう
□あらびき黒こしょう…GABANを推奨
□にんにくチューブ…安いのでいい。ニセモノっぽいほど良い。詳しくは後述
□カレー粉…S&Bを推奨
□味の素
□粉チーズ
□パセリ…瓶でいい。詳しくは後述
【調理器具と食器】
□まな板
□包丁
□菜箸
□大さじ
□フライパン…26センチを推奨
□皿…無印の「磁器ベージュ楕円皿・大」を推奨。気取りたい人はステンレスのものでもいい
□フォーク
【調理方法】
(1)玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする(3ミリぐらい)
(2)ピーマンは輪っかになるよう薄切りにする(3ミリぐらい)
(3)ウインナーはいい感じに切る
(4)フライパンにオリーブオイル。直径10センチぐらい。まだ火は点けない!!!
(5)パスタを茹で始める (アルデンテ or Die)
(6)パスタが茹で上がる3分前になったらフライパンに火を点ける。中火寄りの弱火。
(7)パスタが茹で上がる2分前になったら玉ねぎ、ピーマン、ウインナーをフライパンに投入。炒める。このとき「意味ないんじゃねーの?」ってぐらい塩を撒いておくと野菜の水分が出るのでいい感じにシナシナする。味付け目的ではなく、雰囲気で撒くぐらいでいい。にんにくチューブも「意味ないんじゃねーの?」ってぐらい入れる。具体的には小指の先に乗るぐらい。このときナポリタンではなくバターソテーを作る気持ちで丁寧に炒める。いや、ソテーする。
(8)パスタが茹で上がったら中火にしてからすぐ投入。音速でケチャップ大さじ3.5を入れる→まぜる。ソース大さじ0.5を入れる→まぜる。牛乳大さじ1を入れる→まぜる。ジュージュー音が鳴り、ついつい強火にしてチャーハンみたい楽しもうとしてしまう誘惑が急に襲ってくるが、絶対に我慢。火は中火のままだ!
(9)いい感じになったらカレー粉を「意味ないんじゃねーの?」ってぐらい撒く。小指の先ぐらい。味の素を2振り、あらびき黒こしょう4振り。すぐに火を止め、余熱で混ぜる。チャーハンを炒めるときのあの感じでやると良い。
(10)皿に盛る。ピーマンはなるべく上の方に乗せたほうが見た目がいいので、他のものを優先的に皿に移していく。
(11)粉チーズを親に叱られないぐらいぶっかける。
(12)粉チーズで白くなっている部分や、ピーマンが少ない部分にパセリをまぶす。
【完成】
□サラダがあると良い。僕はいつもレタスにオリーブオイルと塩をぶっかけたやつを食べる。
□飲み物は、炭酸水が最強。次点で牛乳。アルコールの場合はハイボールが断トツ。ビールもうまい。個人的にはナポリタンにはサッポロが合うと思っているが、油っぽく味も濃いのでアサヒもいいと思う。そしてバカうまビールの代名詞クラフトビール(よなよなエールなど)やプレミアムモルツなんかも結構合う。
【解説&小ネタ】
□ケチャップ、ソース、牛乳は冷蔵庫から出しておく。なぜなら、使うときに冷蔵庫から出す余裕はないから。あらかじめ混ぜておくのはNG。科学的根拠はないが、ケチャップ→ソース→牛乳の順で入れる方がなぜかうまい。その他の調味料もすべて手元に用意しておく。調理中に準備するとナポリタンが死ぬ。
□調理器具もすべて出しておく。理由は↑と同じ。
□フライパンは大きいほうが火の通りがいいので26センチを推奨。菜箸を使うのは、個人的にトングが嫌いだから。
□パスタは必ず1束。調子に乗って1.5とか2束入れると薄味になったり火の通りが微妙になったりしてうまさが損なわれる。どうしても足りない人は2回作れ!これは腹を満たすためのナポリタンではなく、脳汁を出すためのナポリタンなのだ。
□白いシャツを着てはいけない
□具材は茄子やマッシュルームを入れてもうまいが、この2つはそもそもうまいのでナポリタンのうまさが正確に把握しづらくなる。何度も作った上級者向け。目玉焼きを乗せるのも同じ理由で推奨しない。
□普通のにんにくをみじん切りにして使用してはいけない。ナポリタンのうまさがにんにくに殺されてしまう。パチモンっぽいチューブぐらいがちょうどいい。
□パセリは彩りのためだけに使うので瓶で充分だが、生パセリの方が気分は上がるので個人の裁量に任せる。
□食べ終わったあとにコーヒーを淹れてタバコを吸うと、喫茶店のニオイになる
【最後に、私からメッセージ】
手順や分量は必ず守ろう。料理はサイエンス。理論で作り、感覚で食べ、脳汁を垂れ流すのだ。そう、ケミカルなもので脳をぶっ飛ばすものが存在するように…しかしこのナポリタンは違法なものは何一つ含まれていない。可能性があるとすれば、このレシピが法規制されてしまうことぐらいだ。安心して快楽を得よう!
いかがでしたか?まじでうまいので、作ってみておいしいと思った人はどんどん広めてください。もしくは「いや、おれ(or わたし)のナポリタンの方が脳汁が出る!」って方は是非教えて下さい!ポイントは、味が良いかどうかではなく、脳汁が出るかどうかです。よろしくお願いします!
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