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空間図形の能力が大事Vol.2〜和音のとき〜

ヴァイオリンでは、単音の弾き方を習った後に2重音や和音の弾き方を習います。

多くの場合、3本の弦で弾く和音であれば、低い側の弦2本→真ん中は変わらず、高い側の弦2本、のように習うことが多いと思います。

しかし、実際には、ばらけさせながら広がっていくように弾く和音もあれば、リズムを押し出すために一気に弾く和音もあります。

ピアノの和音と同様です。

ヴァイオリンは上ナット、そして駒、指板のカーブによって1本ずつの演奏が可能になっています。それぞれの弦1本ずつに平面があり、それを分けてくれているのがこのカーブです。

でも、よく見てみると、上ナットのカーブは駒のカーブより緩やかです。
そして、上ナット側(指板側)は弦の触り心地も柔らかいです。

今回はわかりやすく、ピッチカートで説明してみます。
初めて和音のピッチカートを弾く時、多くの人があれ?となります。

1本ずつのピッチカートでは、はっきりと弦を掴んではじきました。
この時、多くの場合、弦の真横に指を立てて突っ込んでいます。

しかし、これを3本以上の弦でやろうとすると、1本1本の弦で指がつっかえてしまい、ばち、ばち、ばちん!という短音になったり、弦を強く引っかけすぎて調弦が狂います。

まず改善策として考えるべきことは、3本、4本を同時に鳴らす=3本、4本を通る平面を捉えると言うことです。

駒の近くでは困難ですが、指板側で見てみると、深く指を引っ掛けなくても3本、4本の弦を捉えられるのがわかるでしょうか?

指で撫でてはいけませんが、弦に対して指を浅めに構えるイメージです。

ピッチカートはケースバイケースで使う指、弾く方向を使い分けますが、まず平面を捉えることを考えたいです。
そのあとで、その平面状を腕が動くことになります。

もちろん、前回のお話と同じく、楽器を構える位置がその前の段階にある前提です。

ヴァイオリンは主に弓で弾くものですが、結局のところ弓の毛を使って弦をはじいているので、ピッチカートで原理を把握することはとても大事なことだと思います。

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