中村だいき

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中村だいき

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【Mリーグ2019 ファイナル最終戦オーラスの魚谷選手が大長考したときに思考したであろう事柄】

小林剛選手(パイレーツ)を交わす条件はどこか、を考える ① 跳満ツモ ② 小林選手からのマンガン直撃 ③ 多井選手、沢崎選手からは倍満 この3つの条件を前提に具体的なシチュエーションの結果を計算していく。 ● 小林選手からの2ピンをロンと言うのか ⇒ 一発か裏1条件。一発が無くなった場合、裏ドラの確率とその後のツモの確率を比較し、優秀な方を選択する。ツモ回数が何回あれば裏ドラの確率よりも優秀な数字になるか。 ● 多井選手、沢崎選手から發が出た場合はロンと言うのか [一発

    • 【字牌 単騎待ちの考え方】

      麻雀では比較的和了しやすい待ちがある。リャンメン、三面チャンという単純に枚数が多いもの。中筋引っ掛け、4枚切れの外側などなど。字牌の単騎も比較的和了しやすい待ちと言えるだろう。この字牌単騎は、字牌同士ではどう優劣を付けることができるのだろうか。 まず字牌待ちの基本的な考え方として ・序盤の字牌待ちは生牌 ・いつでも有効な一枚切れの字牌 ・終盤の地獄単騎 という考え方がある。ただしこの考え方にも疑いを持ったほうがいい。 「序盤の字牌待ちは生牌」 誰の手にも無い可能性が高く、

      • 【オーラスに手を作らないという選択】

        オーラスで自分が親で2着以下の点数が12100点以上離れている。他家は満貫ツモでもトップには届かない。この親の場合、攻め続けるのが得なのか、放銃せずに万が一のトップ陥落を防ぐのが得なのかどちらなのか。一般的な雀荘ではあがり辞めがあるため、和了を目指してもいい。ただ6役を作るよりも満貫を作ることははるかに楽である。特に赤アリのルールであれば、タンピンドラドラ、チートイツドラ3などヤミテンのパターンが増える。 オーラスに攻めるかどうかは、もちろん自分に配られた手次第なのだが、単

        • 【麻雀で勝つためのスタイルはふたつ】

          麻雀で勝つスタイルは大きく分けて2つしか無い。たくさんあがるか、高くあがるか。戦術は全て、たくさん和了するための手段か、高く和了するためにどんな手順を踏むのかを考えるために存在する。 この2つから、攻撃寄りなのか、守備寄りなのか、メンゼン派なのか、鳴き主体なのか、リーチを多用するタイプなのか、ヤミテンを好むタイプなのか、現物を持って進行するのか否か、など派生して行く。 たくさん和了することのメリットは自分の得点を集めることではない。相手に高い手を和了させないことにある。同

        【Mリーグ2019 ファイナル最終戦オーラスの魚谷選手が大長考したときに思考したであろう事柄】

          【供託棒の価値をどう判断するのか】

          流局をした時に場に残るリーチ棒。この供託棒はその瞬間は誰のものでもなく次の局で和了したものの点箱に入っていく。供託棒の存在を理解し自分の手の打点が安くても押したほうが得なのか引いたほうが得なのか正確に判断する。 供託棒は和了時に加点されるボーナスである。場にリーチ棒が2本残っているとする。この時に和了すれば自動的に打点プラス2000点となり、3900は5900、本場もあるだろうからさらにプラス300点で6200の手になる。6200となるとチートイツドラドラに近い打点であり、

          【供託棒の価値をどう判断するのか】

          【ドラ表示牌切りから読み取れる情報】

          ドラ表示牌は開局時点で3枚しか存在しない。ドラを使う上でもキー牌となる数牌のドラ表示牌は麻雀において最重要牌といえる。ドラ表示牌が他家から切り出されたとするなら、この状況をどう読めばいいのか。 数牌のドラ表示牌は、ドラを使う上で非常に重要な牌である。ドラ表示牌6萬・ドラが7萬の状況、ドラを使うには「567」「678」「789」「77」「777」の5パターン。シュンツ手を目指すのであれば、ドラ表示牌の「6萬」が孤立していてもギリギリまで引っ張る事が多い。ドラ単体をツモって来な

          【ドラ表示牌切りから読み取れる情報】

          【メンゼンの6ブロック、鳴き・守備の5ブロック】

          手牌の枚数は13枚。その13枚にツモってきた14枚目で麻雀は進行をしていく。1枚ツモれば1枚捨てていく。そして手の中には13枚が残る。13枚で3メンツ1雀頭もしくは4メンツ雀頭無しのかたちを作り、あがりに結びつけていく。最短のテンパイ=最短の和了というわけではないが、手牌の枚数に制約がある以上、メンツの種のコストパーフォーマンスが重要であるという話はこちらでした。 リャンメン払いのところでも触れているが、13枚の手牌のなかに最大6つのメンツの種を持つことができる。これを6ブ

          【メンゼンの6ブロック、鳴き・守備の5ブロック】

          【リャンメンターツを払うということ】

          4メンツ1雀頭を目指すのが麻雀のキホンとなる。局のテーマや自分の手牌、相手の進行状況、得点状況など鑑みて4メンツ1雀頭を目指す。そしてメンツを作る上で最も強力な形がリャンメン形である。リャンメン形は受け入れが2種8枚あるだけではなく、たった2枚でそれを実現してしまうコストパフォーマンスの良さ。リャンカン形は3枚で受け入れ2種8枚、トイツは2枚で受け入れ1種2枚。カンチャンやペンチャンは2枚で受け入れ1種4枚。 ただコスパ最高のリャンメンターツを敢えて嫌うという特殊な状況があ

          【リャンメンターツを払うということ】

          【メンツ候補のコストパーフォーマンス】

          メンツは、数牌を横に3つ繋げるか、同じ牌を3つ集めるかで作ることができる。メンツを作るためにはメンツの種である2枚の牌がまず必要になる。1枚の孤立牌が一回のツモでメンツになることは麻雀のルール上はありえない。メンツを効率よく作るためにはメンツの種の特徴を理解し、どの種を選択するかが重要になる。 メンツの種の中で最も強力なものがリャンメン形(三面張)である。45とあれば、3でも6でもメンツになる。受け入れは2種8枚、しかも自分の手牌のなかでは2枚しか使わない。自分の手を2枚し

          【メンツ候補のコストパーフォーマンス】

          【ツモとロンの和了抽選は選べない】

          和了におけるツモとロンの割合はおおよそ1:2になるとされる。他家の強さ、リーチに対応するタイプなのか、果敢に勝負を挑むタイプなのかスタイルによって変動はするのだがツモアガリはロンより少ない。自分のツモ山より、他家が切る牌の数のほうが3倍存在するためロンの方が多いのが自然になる。 ツモとロンでは点棒移動に大きな違いがある。そのためリーチによって、ロンの確率を下げて他家に対応させツモ山の数を増やす方法を駆使してツモの数を増やしトップ率を上げるという方法があるのだが、リーチをして

          【ツモとロンの和了抽選は選べない】

          【麻雀は負けを受け入れて、勝ちの確率を上げる競技】

          当然のことながら麻雀でトップを取れる人は、1半荘で1人だけである。順番にトップが回ってくるとするなら75%はトップ以外。局単位で考えても同様である。必ず1位から4位まで存在する着順とは違い、流局というのがルール上存在するため25%も和了できない。80%近くは他家があがっているか、流局しているかのどちらかなのである。 麻雀は基本的にトップの取れない競技、和了が出来ない競技なのである。ほとんどの手は徒労に終わりそのなかでも最善と思われる手を探り続ける。それでも20%しかリーチは

          【麻雀は負けを受け入れて、勝ちの確率を上げる競技】

          【チートイツはタンキ決戦】

          チートイツはイーシャンテン時点の受け入れは3種最大9枚のみ。山読みなど全く考慮しなければ、イーシャンテンからテンパイまで10順ほど掛かると言われている。ただテンパイから和了までには自分のツモ以外も使って和了することが出来るため10順も掛からない。和了牌は必ずしも自分でツモってくる必要がなく、他家のツモ山も利用することが出来るからだ。 チートイツの構造上、必ず単騎待ちになる。待ちにランク付けをするなら、単騎待ちは最低レベルに属すだろう。リャンメンはマックス8枚、シャンポンやカ

          【チートイツはタンキ決戦】

          【ハネマンのハメ手 チートイツ】

          チートイツ(七対子)はその名の通り、7種のトイツを作る役である。手牌すべてトイツにするという特殊な手順のため、シュンツ手とは別の進行が出来る。回り道をしながらの進行にも適していて、他家のリーチ後に比較的安牌だけを通し、チートイツで押し返す事もできる。そのためチートイツは攻守兼用の役とされる事が多いが、チートイツ自体が防御に適しているというわけではない。チートイツが攻守兼用なのはテンパイまでの話であり、テンパイしてしまったら牌を7種しか牌を持つことが出来ず、単騎待ちになるチート

          【ハネマンのハメ手 チートイツ】

          【ドラという大変ありがたく、はた迷惑な存在】

          ドラは1枚持っているだけで和了点数が倍になり2枚持っていると4倍になる不思議な牌である。このドラ、赤なしルールでは通常見える枚数はたったの4枚である。 この4枚のドラが自分の目からどのように見えているかでその局の選択は大幅に変わる。 自分にドラがあるという事は、自然と相手にはドラがないということになる。四分の◯で、自分からどう見えているかが重要になる。場にすでに二枚捨てられているのか、自分の目には一枚も見えていないのか、自分の手の中に抱えているのか…… 自分の手牌のなかで

          【ドラという大変ありがたく、はた迷惑な存在】

          【オーラス四暗刻縛りの手順】

          麻雀の実践において役満とは国士無双、大三元、四暗刻の3種類のことである。それ以外の役満にはあまりにも偶然性が高く、和了した手がたまたま役満だったというぐらいに考えておいたほうがいい。役満のなかで、基本手順が存在するのは国士無双と四暗刻の2つ。今回は四暗刻について考えてみる。 四暗刻は自分のツモだけで最低アンコを4つ作る必要がある。役満しか目指せないという状況は通常麻雀をやっているとあまりないのだが、オーラスで数千点しかない・三着までも2万点以上はなれているとき、トップ以外は

          【オーラス四暗刻縛りの手順】

          【テンパイ料が持つ価値-テンパイ料はどのリスクと比べるのか?】

          麻雀において点棒を増やす方法は2つしかない。一つは自分が和了すること、もう一つは流局時テンパイしていること。 和了は何切る問題やいろんな戦術本でも方法が解説され、麻雀をやる人が最初に最も深く考えることである。野球を始めた頃は思いっきりボールを叩くバッティングの気持ちよさを体感し、のちに守備のこと、走塁、送球のこと、盗塁のことなど野球を構成する多くの要素を学んでいく。それと同じように麻雀を始めればまずはじめに和了の方法や手順を学んでいく。 だが、麻雀を長くやっていくうちに点

          【テンパイ料が持つ価値-テンパイ料はどのリスクと比べるのか?】