【オーラスに手を作らないという選択】

オーラスで自分が親で2着以下の点数が12100点以上離れている。他家は満貫ツモでもトップには届かない。この親の場合、攻め続けるのが得なのか、放銃せずに万が一のトップ陥落を防ぐのが得なのかどちらなのか。一般的な雀荘ではあがり辞めがあるため、和了を目指してもいい。ただ6役を作るよりも満貫を作ることははるかに楽である。特に赤アリのルールであれば、タンピンドラドラ、チートイツドラ3などヤミテンのパターンが増える。

オーラスに攻めるかどうかは、もちろん自分に配られた手次第なのだが、単独でドラが孤立している場合・端牌が6種以上など自分に早い手が望めない場合は手を作る必要はない。例えば和了しても次の局の相手の条件がほとんど変わらず、結局はノーテン宣言や他家に期待をしなくてはならない。

自分が和了を目指さないオーラスであれば、相手を安手に誘導し高い手を作らせない、そういった進め方をする。具体的には相手の必要な牌で、そして鳴いた場合安くなることが決まりそうな牌、将来危険になりそうな牌から捨てていく。ドラなどは切らずに抱えたままノーテン終了を目指す、もしくは他家がトップ以外になる和了に期待する。あがりが無ければノーテンを宣言するだけである。

危険牌の切り方の基本的な考え方なのだが、相手がテンパイするより先に危険牌を切っていくのである。相手がテンパイさえしていなければ、どんな牌を切ってもあたらない。いざテンパイした時に手の中の安全牌が無くなる事が一番まずい。

オーラスは打点条件があるため、ほとんどの場合でリーチが掛かる。そのタイミングで安牌が足りないことはあってはならない。捨牌2段目以降でツモ切りが続いている打ち手も危険である。イーシャンテンの可能性も十分にあるが「ノーテン宣言」が目的の局面で万が一の放銃を受け入れることはできない。


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