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「2万人のファンを笑顔にする元教員YouTuberみっきー」

 みんなの不満をすべて
 解消することよりも
 みんなの関心を夢に集める
 福祉正伸

彼のTwitter、固定されたツイートには、こんな言葉が綴られていた。

 自分の場合、教員の仕事が長時間労働でも、
 辞めようとは思わなかったです。
 そう思えるくらいのやりがいがありました。
 だけど、自分に子どもができてからは考えが変わりました。
 子どもに寂しい思いをさせてまでは働けませんでした。

そんな彼とvoicyラジオで対談した。みっきーこと、山根樹生さんだ。みっきーは、中村あっちゃん(中村あつよしさん)が4月から開校する予定の「暮らしの藝術大学」呼びかけ人の1人。

彼は、元小学校教員で、去年4月から教員志望の人たちや保護者のために学校のことを伝えるYouTuberに転身した。子どもが産まれて教員を辞めることを決断したみっきーは、今、30歳。ちょうど還暦の俺の半分の年齢だが、彼の長女とうちの長男が同い年の2歳。今、長男と濃密な時間を過ごせているから、みっきーの気持ちが良くわかる。旅行会社を経営してた22年、毎日終電で仕事柄、盆暮れ正月は稼ぎ時、旅に出て家を留守にすることも多かった。今、23歳と21歳の娘たちが小さかった頃の寝顔を思い出す。自戒を込めて対談した。

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サッカー、野球、ドッジボールなどスポーツ好きの少年だったみっきーは小中学時代に良い先生と出会ったことで教員の道を志す。大学2年の時、日本一周自転車旅をして、旅の楽しさ、人の温かさを知る。大学(教育学部)を卒業するとき、「このまま学校の先生になっていいのか?」と自分に問い、中村あっちゃんのゲストハウスで働くことになる。岡山県倉敷市の宿に、世界50カ国から年間4~5千人も集まるゲストハウスだった。たとえば今まで会ったことのないLGBTQの人と交流することで自分の偏見に気づき価値観がぶっ壊れていった。価値観の近い人ばかりと付き合ってた学生時代との大きな違いを感じ、泊り客と「本当の豊かさとは?」なんて語り合う暮らしが2年続いた。この2年、外国人とパッションで会話することでコミュニケーション能力がついていく。上手く伝えようとするより、自分らしく伝えること、相手を楽しませようとするより、自分が楽しむことが大事だと実感した。「旅やゲストハウスでの経験が自分を高めてくれた!」と言うみっきー。この経験が後の教員にもYouTuberにも糧になっていると思う。成長の源泉を持ってると、すべての経験が積みあがっていく。

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2年間ゲストハウスで働いた後、小学校教員になる。教員のスキルはなかったが、強みはコミュニケーション能力。子ども達のことは誰よりもよく見ることに関しては誰にも負けないと自負してたみっきー。この経験が親子関係や夫婦関係にも影響していくように感じた。「子どもをよく見る、奥さんをよく見る」これを徹底していれば些細な変化に気づけ良好な関係を築いていけると思う。

2年前に結婚し、2歳と1歳のパパでもあるみっきーは、仕事と家庭の両立に悩む。仕事と家庭どっちも充実させたいが、どんなに効率よく働いても晩御飯を家族と一緒に食べられない。そんな時、ある本のあとがきに衝撃を受ける。「もし将来タイムマシンに乗って20年前の娘に会えるとしたら、いくら払うか?」彼はお金以上に大切な時間に気づき、5年勤めた教員を辞める決心をする。仕事で関わったすべての人に恵まれて、やりがいもあったのに、みんなに迷惑かけちゃうと思うと・・・収録中、感極まって泣きながら話すみっきーを見て、「本当に悩んで悩んで決めたんだな」って伝わってきた。

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YouTubeを見るのが好きで、いつも元気をもらっていた彼はYouTuberの道を選択する。元小学校の教員として発信する「教員あるある」が人気も頷ける。おもしろい!中には62万回再生された動画もある。「自分のやっていることは本当に価値のあることなのか?」悩みつつも始めて1年未満でフォロワーは2万人に。

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みっきーに人気のある動画を選んでもらった。教員志望の人、保護者の人、チャンネル登録を!リアルな教員の仕事が見えてくる。

【小学校教員あるある】担任をもってる先生の欠勤連絡で緊張が走る職員室

裁判で教員の労働として認められなかった仕事【小学校教師】
田中まさお先生の一日ルーティンを再現

5年目教員の1日ルーティン【小学校教師】

そんな彼がYouTuberを続けながら、次に目指していることは?フォローして聴いてほしい。

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未来を作るのは自分達の行動!「心と心が繋がり、みんなが幸せなれる教育現場」をつくるために、今日もみっきーは配信、行動する。みっきー、俺と同じ年になる30年後も、今のまま目標を失わずに年を重ねてね。

 人生は選択の連続だ。みんな正しい選択をしようとするが、
 実は正しい選択なんてないのかもしれない。
 「正しかった」ってことを
 自分自身に証明する努力を惜しまないだけだ。
 問題は後悔しない選択をすることじゃなくて、
 その選択を肯定して生きていくこと。
 「中村隊長」こと中村伸一(著)「感動が共感に変わる!」


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