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「次女、2ヵ月の闘病入院生活を経て退院!」

 皆んな!
 さっき先生と面談があって明日退院していいって!!!!!

「退院が見えてきた!」と書いた翌日に20歳の次女、七海(なつみ)から届いたLINEだ。体重は37.2kg→37.3kgと0.2kg目標値にたどり着かなかったもののBMI値が2日間連続15になったからだ。

22歳の長女、未空(みく)と待ち合わせ、退院手続きに行ってきた。入院手続きで「健康保険限度額適用認定証」を提出していても2ヵ月で入院費は80万円。室料や食事代は保険外負担となるのだ。高額になったのは、しばらく個室を使用していたこともあったと思う。

3年前の入院時は高校生だった七海。入院費は俺が払ったが、社会人となった今、今回は七海が支払うことになった。コツコツ貯めたお金があっという間に消える体験は、きっと親が払うより本人は堪えたはず。

3人の写真2

「今度こそもう入院しないと思えた」と七海。それに体重が増えたことで末端冷え性が解消されたり、以前より疲れやすくなくなったと明るく話してくれた。確かに以前は手を握ると「なんで、こんなに冷たいんだ!」って言ってたのに、手を握ると温かかった。

月末に通院が決まっていて、その時の状況次第で、その後も通院が必要かどうか医師の判断にもよるが、今度は区役所に行って、通院のための面倒な手続きを七海1人でやらなければならない。精神障害者保険福祉手帳、自立支援医療費制度を利用して自己負担上限額管理票の発行、障害年金の請求、訪問看護などなど病院のロビーで親子で話し合った。

その後、未空に手作りの髪留め、俺には手作りのブレスレット、美香と俺に熱い決意表明とサンキューレターをもらった。
「病気ときちんと向き合って完治させてみせるから!パパには見守っていてほしい!自分の人生は自分で幸せにする。」

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七海からもらったブレスレット

※写真は世界中を旅して購入したリング(下からモロッコ、ペルー、ボリビア)と七海の作ったブレスレット。

東京駅でランチすることになった。
「パパ、2カ月間で一番食べたかったのがお寿司なの。回転寿司でもいい?」と七海。
「このお店、来たかったの」
「羽田市場!?」
「回転寿司の値段じゃないな。うちの近所の回転寿司とはえらい違いじゃん」って思っていると、
「パパ、父の日だから私がご馳走するから好きなもの食べて!」と、未空。
できた娘に成長したな。

七海は俺より寿司を頬張ってゆっくり味わっていた。その姿を見てるだけで嬉しくてお腹いっぱいなる父であった。

未空の撮った七海3

BMI値15で退院はできたものの、17以下は「痩せすぎ」の分類だ。ようやくスタートラインに立ったところ。これから、さまざまな提案をして、七海が「やってきたい、会ってみたい」と判断したものを片っ端から試していく。情報開示している目的は、そのためだ。正しい姿勢で骨盤のゆがみを整え腸活する靴のインソールから酵素風呂の提案、イベント「ごはん会」など俺の友人たちから、どんどんメッセージが届いているのだ。一つずつ試して検証していきたい。

「弟の颯馬に会いたい!」と横浜にも来る予定だ。

七海は「すぐにでも職場に復帰したい」と言っているが、会社側の判断に任せるしかない。もう少し休ませてくれるはず。

離れていても七海から心離さず、真の自立への道をサポートしていく。

未空の撮った七海1

未空の撮った七海2

 「いいのっ?孫いらないの?」
 「あのなあ。けっきょく、親は子どもが
 一番かわいいねんて。
 子どもがしあわせなら、子どもさえ無事なら、
 あとは全部おまけみたいなもんや。
 何が出てもラッキー、てな」
   臨時ダイヤより 「99のなみだ 雨」




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