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長崎県内私立校で進むICT教育。県立校にも横展開を❗️

私立校の知見を横展開できる体制を

長崎県内の私立学校では、コロナ禍以前からICT教育を推進させ取り組んでいるところがあります。

そうしたすでに知見のある学校の取り組みを、県内の他の学校にも水平展開してくことができたらどうか、というのが私の考えです。

そのような内容で、令和3年3月10日の文教厚生委員会で質問いたしました。

学校間での格差の問題

GIGAスクールの話題は議会のたびに多くの議員の方の質問項目に上がる重要なテーマです。

課題としては「学校によって格差が生じている」ということだろうと思います。県立高校が今からGIGAスクールを推進していくという中、既に5年以上前からGIGAスクールを始めている学校もあるのが実情です。

県内でも、各学校のニーズを踏まえて、学校同士で進んでいる学校に対して意見交換を実施しているようです。その意味では横展開ができる仕組みは整っていると県としては認識している発言がありました。

ただ、公立の高校に対してはそうした機会はまだ作られていません。県は、公立高校の方から私立学校の取り組みを参考にしたい旨の希望があった場合にはつないでいきたいとの考えでした。

しかし、そうしたサポート体制が可能であることが示されていない状況において、公立学校側からの自発的な希望待ちの状態が得策とは思えません。

県として、積極的にこのような横展開が可能であることを公立学校に対しても周知して欲しいと思います。

学校へのSEの配置


ある私立校は5~6年前に、全員への1人1台端末を実施する際に、端末の整備とともにSEを1名採用したしたとのことでした。理由は、GIGAスクールの展開時には端末の整備不良や、アプリの変更など、専門知識で解決していくことのできる人が必要だということで雇用したそうです。

確かに、学校の先生が普段の授業で多忙の中、端末の整備をはじめとした本来の業務以外の作業にまで従事するとなると、さらに負担が生じてしまいます。

また、全ての教員の方々がこうした機器に強いわけではありません。効率よく対処するためにSEの方々の力が必要という認識で、私立高校では始めから臨んでいたというのは、非常に賢明な判断だったと思います。実際、そのSEの方は、現在はすでに実施から数年経っておりますが、ずっとフル稼働で動くぐらいの仕事があるそうです。

つまり、それだけトラブルや柔軟な対応が求められる事態があるということに他なりません。数年経っても学内のSEの作業が尽きないというのは、少し驚きでした。私たちの想像以上にGIGAスクール整備には専門的な仕事が伴うわけです。

県内私立校の知見を県内公立校に展開していく体制づくりの必要性

こうした先進的な知見のある私立学校を県内に擁しながらも、県内の私立校に最初に視察にきたのは県外の公立校だったということを私は私立校から伺いました。

こうした私立学校があるということ自体が、県内公立校に知られていない可能性もあります。横展開ができているのかという部分に関しては、より情報共有がなされてもいいのではないかと感じるところです。

まずは、今の県の現場の方が、しっかりと私立高校の方と連携を取り合い、どういったことで苦労をしてきたのかという現場の声を把握することから始めて欲しいと思います。

そうした連携が、これからの県内公立学校でのGIGAスクールの整備の中で生かされて、よりスムーズな展開につながるものと期待しています。

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