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【岡山での民泊開業体験記①】岡山で民泊を始める前に知っておきたい基礎知識

いざ民泊を始めようとすると、法規制や運営の難しさに戸惑う方も多いでしょう。

この記事では、岡山で民泊を始める魅力、知っておきたい法律や規制、さらに私自身の体験談を交えて、リアルな民泊運営の実情をお伝えします。

これから民泊ビジネスに挑戦したい方にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。


岡山で民泊を始める魅力

岡山は「晴れの国」として知られ、温暖な気候と豊かな自然が魅力です。歴史的な観光地や美しい景観が訪れる人々を魅了し、特に後楽園や岡山城、倉敷美観地区は全国的にも有名です。また、地元の特産品や美味しいグルメ、温泉地も多く、国内外からの観光客が絶えません。

民泊を岡山で始める魅力は、観光客の需要に対応できることだけでなく、地域特有の文化や魅力を生かして、他にはない体験を提供できる点にあります。例えば、農村エリアで農業体験を組み合わせた宿泊プランや、倉敷の伝統的な町並みを活用した趣ある宿泊施設など、工夫次第で個性的なサービスを提供できます。

さらに、岡山は比較的地価や物価が安いため、他の主要観光都市と比べて初期投資を抑えやすい点も魅力です。地方創生や地域活性化を目指す取り組みとも相性が良く、行政や地元コミュニティとの協力関係を築ければ、運営もスムーズに進められるでしょう。

実際に、私は岡山県の創業支援金に採択していただき、工事費を大幅にカバーできました。


民泊新法や規制の概要

2018年6月に施行された「住宅宿泊事業法」(通称:民泊新法)は、民泊事業を合法的に行うためのルールを定めています。この法律の目的は、民泊の普及に伴う問題を解決し、安全で快適な宿泊サービスを提供することです。

  1. 営業日数の上限
    年間で最大180日までの営業が許可されています。ただし、地方自治体によっては独自の規制が追加されることがあります。

  2. 事業者登録
    事業を始めるには、地方自治体への事前登録が必要です。この登録には物件の所在地、管理者の情報、消防法令適合の証明などが求められます。

  3. 衛生基準
    宿泊施設として提供する物件は、適切な清掃や衛生管理が義務付けられています。また、ゴミの分別や収集のルールを守る必要があります。

  4. 苦情対応窓口の設置
    宿泊者や近隣住民からの苦情に迅速に対応するための連絡先を公開し、適切に対処する体制を整える必要があります。


申請手続きの概要

民泊事業を始める際には、以下のような手続きが必要です。

  1. 事前調査
    物件の所在地が民泊新法に適しているか確認します。用途地域や地方自治体の規制によっては、民泊が許可されない場合もあります。

  2. 物件の改修
    消防設備や衛生設備を基準に適合させる必要があります。特に、消火器の設置や避難経路の確保が重要です。

  3. 申請書類の作成
    必要書類を地方自治体に提出します。提出書類には、事業計画書、管理規約(マンションの場合)、消防設備点検報告書などが含まれます。

  4. 登録と許可取得
    登録が完了すると、事業を開始できます。ただし、地域の条例や規制に応じて追加の条件が課される場合があります。

自身の経験談

私自身、岡山で民泊を始める際には、移住と開業という大きな挑戦を同時に行ったことで、計画通りに進まない現実に直面しました。当初の予算は大幅にオーバーし、準備の忙しさやトラブル続きで、気づけば白髪が増えているほどのストレスを感じていました。

それでもこうして続けてこられたのは、岡山の方々の温かい人柄に支えられたからです。全然知らない地元の方が「みんなあなたを応援しているよ」と声をかけてくれたり、差し入れを持ってきてくれたり、まるで家族のように受け入れてくれました。田舎ならではのコミュニティの魅力である「つながりの深さ」を、都会で生まれ育った私にとって新鮮で心温まる経験として感じました。

もちろん、心が折れそうになることも何度もありました。準備段階で規制の壁にぶつかったり、思った以上に手間のかかる手続きに気持ちが萎えそうになったりしたこともあります。それでも、地元の方々の励ましとサポートを受け、何とか乗り越えてきました。

この経験を通じて、民泊事業は単に宿泊を提供するだけではなく、地域の魅力を共有し、地元の人々との絆を深めていくことが本当に価値のある仕事だと実感しました。もし、これから挑戦しようと考えている方がいるなら、たとえ困難があっても「絶対にできる」と信じて踏ん張ってほしいと思います。岡山のような地域には、きっと支えてくれる人がいます。挑戦を続ければ、その温かさを実感できる瞬間が必ず訪れるはずです。

まとめ:次回以降の記事のご案内

岡山で民泊を始める魅力や基本情報についてご紹介しましたが、さらに具体的なステップやリアルな運営ノウハウについては、次回以降の記事で詳しく解説していきます。

これから民泊ビジネスを始める方に向けて、実践的で役立つ情報をお届けします!

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