「EV化の波」って。

どうやら、ガソリンエンジンの車が無くなっちゃうらしいです。
全てEV化すると。へぇーって思いました。
最近、「脱炭素」とか「ソーシャルグッドな企業を評価する」とか、「サステナブル」な話とかね、そんな話題が増えた気がします。

それにしても、自動車に対する価値観が、ホント変わりましたよね。
少なくとも、50代以上の人の若い頃、つまり、30年以上前は、「車を持つ」ことが、極めて重要で、それなしには何も思考することができないと言っても過言ではありませんでした。

30年以上前と言えば、日本は、バブル絶頂期で、浮かれ騒いていた時代。
私は、当時、まだ学生でしたけど、学生なのに、高級車を乗り回して、やりたい放題ですよ。

それから、時代は流れに流れて、今や、自動車免許すら取らない若者が多いとか。
そもそも、車なんていらないと。何で、そんなとこに多額の費用を使うのか、理解できないと。そんなご意見をお聞きします。

完全に、移動手段としての価値しかないんでしょうね。
だから、高いお金を出してまで欲しくないし、維持費もかかると。
そんな感じなんでしょうねー。

だから、「完全に自動車はEV化します!」って聞いても、「そうですか」って感じなんですかね。どっちでもいいし、「そもそも自分には関係ないです」って話でしょう。
我々の年代のおじーは、何か寂しいですよ。ガソリン車が無くなるってね。
あのエンジン音とか、加速感とかね、運転することの醍醐味みたいなものが無くなる気がします。

将来、自動運転になるってことは、そもそも、運転する人がいなくなるんでしょうね。
公道を走る車は、全て自動運転車。人はそこに乗って、移動するだけ。まさに、完全なる移動手段です。

だから、アレだね。運転したいんだったら、サーキット場みたいな運転専用道路なんかができるだろうね。特別なことって感じ。非日常体験なんだな。

ちょうど、馬が移動手段だった時代から、自動車が発明されて、公道に馬がいなくなり、「乗馬クラブ」っていう特別な場所で馬に乗る感じとおんなじ変遷ですね。
だから、将来、車の運転は、お金持ちの道楽になるんでしょうね。
ってことは、「乗車クラブ」って名前になるんですかね。
あくまでもお上品に、服装なんかもちゃんとしてね、厳かに楽しむんですかね。


このEV化の波を受けて、自動車メーカーも大変そうです。
先日の日経新聞に、EV化に備えて、2千人の早期退職を募ったって出てました。
実際、ガソリンエンジンからEVになると、部品点数が半分程度になるらしい。
だから、サプライチェーンっていう、これまで製造に関わってきた部品メーカーとか関係者に甚大な影響が出るんですね。
まさに、昨日まで野球をやってた選手に、今日からサッカーやれって感じでしょうか。
ホント、破壊的イノベーションって、ゲームチェンジを意味するんですね。

あと、これまで「ガソリンエンジン」が、自動車産業への大きな「参入障壁」になっていた様なのですが、それがEV化すると、他分野からの参入がしやすくなって、これまでのアドバンテージが無くなっちゃう話もあります。それだけ、燃料系自動車の開発って、サプライチェーンの構築も含めて難しかったんですね。

はい。今日はこの辺りでおしまいにします。
世代によって感じ方にギャップが出ることって沢山ありますけど、車の話はまさにその代表例でしょう。
若者諸君、一昔前は、好きな曲をカセットテープに詰め込んで、そんでもってドライブするって超重要なイベントだったんですよ。既にカセットテープが分かんないですかね。


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