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風の時代のモノローグ

冥王星がみずがめ座に入る

 少し占星術的な話になりますが、2008年リーマンショックの時から16年間、やぎ座にいた冥王星は、ここ2年程、やぎ座とみずがめ座を行ったり来たりしていました。
その冥王星も11月20日からはみずがめ座に完全に移行します。
ここから20年は、冥王星みずがめ座時代になります。
やぎ座は地のエレメントですから、冥王星やぎ座時代は、地位とか、お金とかに支配されてきました。
一方みずがめ座は、風のエレメントなので、自由度は増し、風通しのいい世の中になっていくと思われます。
私たちの意志に拘わらず時代は風の時代になり、次元上昇もしていくのだと思います。
新しい時代に対して、どういう心構えで臨めばいいのかは、暗中模索状態です。   それ以外にも地球も、日本もたくさんの問題を抱えています。
そんな中私は、今変わりゆく時代を堪能しつくすワークに勤しんでいます。

音楽

たとえば、音楽です。
私は世代的に、音楽と言えば根底に、玉置浩二や、井上陽水は必須であるんです。    そんな中でも、私的には徳永英明の曲には、カバー曲も含めて過去の記憶を呼びさまされます。
ご本人の曲では『レイニーブルー』『壊れかけのRadio』『輝きながら』など、カバー曲では『恋に落ちて』『会いたい』『Woman~Wの悲劇』など彼の曲は、あの独特な声もあいまって、少しセピア色であの時のまま今も、心に響きます。
玉置浩二や井上陽水は少しずつ時代にシフトしているし、新曲も出しているけれど、徳永英明はカバー曲では、自身のアンニュイな声に併せたアレンジこそすれ、あの時のままです。   最近、あらためて、『レイニーブルー』に心酔して、自分でも歌いながら、昭和の余韻に浸っています。
昨今は音楽を聴くシーンも、SNSを通して多様化しているので、時代を超えて様々な世代に受け入れられて再熱したりもしています。
しかしです。  愛とか結婚とかあらゆることのあり方が変化している中、未練だったり、嫉妬だったり、追憶だったりの、アナログな感情を歌った歌は、徐々に消えていってしまうのでしょうか?
だとしたら、とても寂しく思います。

映像

 先日ネットフリックスで『ブルーピリオド』というアニメ作品を観ました。   山口つばさ先生によるマンガが原作で、今、実写化もされています。   実写の主演は眞栄田郷敦さんです。
高2で絵を描くことに目覚めた主人公が、倍率200倍の東京藝術大学を目指すという、壮絶なお話です。
たまたま、絵を描く機会を得た主人公は、自由に表現していいと、言われても、何を表現すればいいのか、途方に暮れるのです。
あらためて、見慣れた景色を見直すと、明け方の渋谷が、静寂なブルーに見えます。
そして現実にはあり得ない、ブルーの濃淡で明け方の渋谷を描きます。
今まで勉強も、人づきあいも、そこそこ無難にこなしてきた主人公の矢口は、この体験を通じて、はじめて自分の心が、動いた気がします。
自分の心を初めて見つめて、その空っぽさ加減に気づいた矢口は、絵を追求したい気持ちに目覚め、もはや無謀と思われる、東京藝術大学一択の受験に挑むことになります。
美術大学受験予備校に通い、そうそうたるメンバーたちのなかで、自分の未熟さに押しつぶされそうになりながら、課題に取り組んでいきます。
一つずつ、自分の既成概念を壊して、もっと深いところを掘り下げていきます。     そうして苦難を乗り越える度に、空っぽだった心が、様々な色を放ちます。
先日、感性という曖昧なものというテーマで投稿させて、頂きました。
その中で、私は感性は誰にでも備わっているものではないと、軽率なことを言ってしまいました。
少し言い変えさせていただきます。
感性は、誰の心にも内在していますが、それを引き出すかどうかは、本人の気持ち一つなのかもしれません。
「好きなことをする努力家は最強です」これはアニメの中の先生の言葉です。  とても、素敵なストーリーで、楽しませていただきました。

でもこの話も受験戦争という、競争社会のなかで、苦悩して自己を切り開いていくお話です。
風の時代になったら、この人の感性というものは、どう変換されていくのでしょう。
今までの社会では、苦労のはてに手に入れたものは特別だという、3次元的な価値観がどこかしみついているのですが、多分そこはもっと開かれたものになるのでしょう。
私は今は後少し、名残惜しい3次元のいろいろを、味わい尽くしたいと思います。

                    ナカムラ・エム


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