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母の日に

もうずいぶん昔の話。

私は脳性麻痺の障害があるため養護学校に入り、家が遠いので寄宿舎に入っていた。
その寄宿舎では、決まった小遣いが寮母に預けられ、自分で現金を持つことは禁止されていたのだが。。。
母が、10円玉を300円分くらいかな?持たせてくれた。寄宿舎の玄関を入ってすぐの事務室に、一つだけ公衆電話があった記憶があり、なにかあったらすぐ電話できるようにと、こっそり持たせてくれたのだ。

使ったかどうか、記憶はもう曖昧だ。だが、その10円玉があることによって、すぐ家に繋がるんだという安心感が自分を強くさせてくれた。

幼い私にとって、母が持たせてくれた10円玉は愛情を感じるのに十分だったのだ。たとえ離れていても。

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