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COVID‑19は同時に倒さないと復活する敵

同時に倒さないと復活する敵とは、ビデオゲームによくある敵キャラクターである。
RPGなどのジャンルのゲームにおいて、複数同時に出現した敵を相手にした際に、1体でも残っていると残りの1体が倒された敵を復活させるというパターンがある。つまり勝つには全体攻撃などで同時に倒さないと勝てないということである。こういうタイプの敵はゲームを通じて厄介な敵ということでプレイヤーの印象に強く残っていることが多い。

新型コロナウイルスとの戦いはこれなんでないかと。

いくら先進諸国がエゴのままに自分たちだけワクチンを打ちまくっても、どれだけ先進諸国だけ衛生リソースを投入しまくっても、途上国でウイルスが蔓延している状態を放置してしまうと、世界のどこかで変異を重ねて、ふたたび先進諸国に逆輸入されてくる。全世界で同時に撲滅を達成せず、途上国の蔓延を放置し、途上国を変異株の揺り籠にしている限り、何度でも何度でも、そして時にはパワーアップして復活してくるのではないかという恐れがあるわけで。

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自国民第一主義は基本的な政治の行動原理なのでそれはそれで正しいのだけれど、今回のように世界が団結して人類として疫病と戦うときには、それでは足りないのかもしれないね。

南アフリカのラマポーザ大統領が「ワクチン供給の不平等が浮き彫りになった」と発言したと報じられているけど、先進国と途上国でワクチン格差があることは周知の通りで、供給量の関係からしかたのない面もあると思うけれど、今後はこれをどう克服していくかということに先進首脳は真剣に取り組まないといけないのかもしれないね。

このコロナ禍が、人類が世界規模での格差解消に手を取る契機にな・・・らないんだろうなぁ、きっと(´・ω・`)

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