選挙ボランティアを大事にできない選挙事務所って・・・

読んでて結構びっくりしました。なんじゃこりゃ、と。こんな選挙事務所があるんかいな。

候補者本人が忙しい(体力的にもいっぱいいっぱい)、だからしょうがないという面は否定しません。だけど、だからこそのスタッフやろ、秘書やろ、選対幹部やろ。選挙期間にボランティアしてくれるなんてどれだけありがたいことか。労組からいくらでも人員派遣される党はそういった感謝の気持ちも持たないんでしょうか。できれば候補者本人と話をしてもらって、少しでも考えに共鳴してもらえるなら、家族や友人にボランティアの体験談でも話してもらって、そっから先の2票3票へとつないでいってもらいたい。もし候補者本人と話すことが無理でも、その場合は秘書や選対スタッフが休憩時間やらなんやらを使って話をするものです。

「どこに住んでんの?仕事なんしてんの?どんな動機でボランティアに?そもそもお前どこ中?」みたいな感じでガンガン質問攻めですよ。接点を探して作って関係づくりに必死ですよ。それくらいボランティアってのはありがたいものだから。「選挙終わったら代議士を君の実家に行かせるから、ご子息にお世話になったって親御さんに頭下げさせるから、そのときには国会議員として行かせたいからさ、だからあと少し頑張ってくれな」「選挙終わったら東京来てよ。VIP待遇で国会議事堂案内させてもらうからさ。そうそう、国会カレー食う?」そうやって少しでも励みに思ってもらって明日からも頑張ってほしいわけですよ。実際それが十分に報いになっているかどうかはわかりませんが、せめてその程度の恩返しは当然と思ってやってきましたけどね。

あとはどこの選対事務所だって選対幹部(引退した議員などの地域の顔役、県議会議員、市町村議員)が詰めています。人生の先輩や偉そうな態度の人が来たらそういう選対幹部に丸投げして対応していただきますが、ボランティアの人達の話で接点があるようなら積極的に投げて行きますね。「○○地区の公民館の統廃合の話あるけど、あそこに座ってる市議さんが地元だから話聞いてもらっておいでよ」とか「○○高出身ならあそこの人がOBでいろんなことやってんだよ。口うるさいけど親身になってくれるから紹介だけしとこうか?」とか。せっかくこんな世界に来てくれたんだから、人脈くらいはお土産に持って帰ってもらいたいじゃないですか。他になにもあげられないし。

それと、ビラ配りにしてもなんにしても、奴隷かロボットのように使っていいわけないでしょ。ひとつできたら10褒める。10できたら100褒める。ボランティアもそうやって育てるんですよ。選挙活動って本当に本当に本当にほんとーーーーーーーーーーーーーーーーに気持ちが折れるんです。ビラ配りしてても何してても、とにかく冷たくされる文句言われる絡まれる見下される。そのくらい序の口。マジで心折られまくりのバッキバキですよ。普通に生きてる一般人がここまで悪意をぶつけられる経験ってなかなかないと思いますよってくらいのマジ極悪仕事。

そんなブリザードにさらされてきた人達の凍てついた心になにが与えられるか?感謝ですよ。ねぎらいですよ。どっかの秘書さんが婦人部を戦闘集団に仕立て上げたのがこの「褒める」ことで、浮世の義理で手伝いに来てただけのご婦人が1軒回ってきたらとにかく感謝して褒めまくったそうな。そうするとそのご婦人は次からは頑張って何軒も回って貢献してくれるようになったと。それくらい「感謝」と「ねぎらい」は人を奮い立たせてくれるんですよ。折れた心を癒やしてくれるんですよ。「人間の原動力は心だ、精神だ」って鬼でも知ってること。それをそのまま放置とかお前ら鬼以下か。

どっかの政党は労組から人が簡単に供給されるから感謝の気持ちが足りないんじゃないですかね。実際に某政党で政策秘書をして参議院選挙もガッツリやらせていただきましたのでこの目で見てきましたけどね。あれじゃダメだわ。簡単すぎる。人手がほしいと言ったら手配されるんだもん。打ち出の小槌かよ。あれじゃ人は育たないなぁ、と思ったものでした。というか現職の公務員や警察官が普通に選挙事務所に手伝いに来てんじゃねーよ。こっちがビビるだろうが。

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