台湾列車事故を待ち望んでいたマスゴミTBS

台湾での列車事故で多数の犠牲者が出た。TBSはこの大惨事を15年以上前から心待ちにしてきた。今頃全局を挙げてさぞ大喜びしていることであろう。


台湾 特急電車の脱線事故 心肺停止36人 けが人も多数 鉄道当局
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210402/k10012952231000.html


TBSによる極めて邪悪で悪質なヘイト報道について、オラが以前書いた「天晴れ!筑紫哲也NEWS23」(文春新書)から引用しよう。

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中でも05年11月11日には、「台湾”新幹線” 開業できないワケ」と題する特集まで組む貶めぶりである。この日各局は軒並み、韓国ソウルの地下鉄で発生した、ベビーカーがドアに挟まった事故について報じている。報道ステーションなどは、トップニュースに続いて報じていたほどの大ニュース扱いであり、車掌の怠慢や監視カメラの運用の不備などを指摘しつつ、日本における対策の進み具合についても詳しく解説し、視聴者の不安を解消する努力を行なっている。
 ところがNews23は、このニュースを番組後半に事実のみ短く報じただけで、何の緊急性もないこの、台湾新幹線がいかに危険であるかと言う特集を、前に持ってきているのだ。韓国地下鉄の不祥事を覆い隠すためにこの特集を報じたとまでは言わないが、他の局が報じ、News23も当然報じてしかるべきであったことについて報ぜず、台湾を誹謗することを優先したことだけは間違いない。
 さて、その台湾新幹線、佐古の解説によると、「日本の新幹線の規格が採用され、運航開始が1年も延期、重大な危険が指摘されている」そうである。ところで、アジア各国における新幹線計画については、中韓においても日本の新幹線方式の採用が取りざたされていたこともあり、既にフランスからの技術を受け入れて開業している韓国の新幹線KTXなどは、多数の不具合が生じているばかりではなく、何故か開業前から多くの死傷者が発生し、現在もその数を増やしつつあるにもかかわらず、News23はそうした危険性については一つも報じたことは無い。韓流ブームの中で、日本人観光客がこの危険な列車を利用してしまう可能性は大きいはずなのだが、SARSも安全に見えてしまう筑紫にとっては、KTXの事故など論ずる価値も無いことなのかもしれない。
 また、中国においても近年、高速鉄道の新規建設計画に、日本の新幹線技術の導入を呼びかける声が聞かれ、News23も「政冷経熱」を憂いては、「中国への新幹線売り込みに影響」が出ることを指摘し続けてきた。筑紫は、わが国の先端技術をこのならず者国家にくれてやろうと熱心なご様子であるが、JR東海会長の葛西敬之は以前から、ドロボウに追い銭でしかない、中国への新幹線技術の提供を明確に否定している。にもかかわらず、当事者の意向を無視してまで「中国への新幹線売り込み」に未だ熱心であり続けるNews23は、台湾への技術協力については、こんな特集まで組んで足を引っ張るのである。
 この特集の中で、台湾高速鉄道は当初、独仏が契約していたものを、日本の企業連合が逆転受注したと説明される。そしてその原因を、「’01年4月の李登輝前総統訪日に日本政府がビザ発行
したことに対する見返りだったとささやかれている」と解説する。そんなことをささやいているのは、反日親中に忙しいNews23ぐらいのものであろうと思うのだが、「こうした事情のため、異なる規格が混在し、開業を遅らせる大きな要因となった」とナレーションを流した後にも、台湾新幹線に対する誹謗はまだ続く。
台湾立法院の李鴻釣議員には、「乗らない。特に台中以南は絶対乗らないね。危ないからね」と語らせ、旧国鉄新幹線総局元運転車両部長斎藤雅男には「(このまま開業すると)転覆します」とまで言わせる。
 こうして終わったこの日の特集であるが、もう一度考えてみても、なぜNews23がわざわざこの日にこの特集を流したのか、一向に分からない。台湾新幹線の危険性を知らせるため?いや、そんなことを知らせる必要は全く無かったはずだ。なぜなら、台湾が危険を放置したまま開業を強行しようとしていたのならともかく、特集でも触れているように、既に開業を一年遅らせるまでして、不具合の解消に努力している最中なのであるから。中韓の高速鉄道の危険性については全く報じてこなかった一方で、ソウル地下鉄の事故と同じ日にこの特集を放映した理由はいったい何なのか。ぜひとも筑紫自身から、納得のいく説明を行なっていただきたいものである。
 台湾に関してNews23は他にも、04年3月22日には台湾総統選挙に関して、陳水扁が銃撃を受けたことについても、「銃撃事件は自作自演の疑い」との字幕を流した上、対抗馬である連戦陣営の「無効票が、前回の三倍の33万票にのぼったのは不自然」との解説を行い、何らかの不正が行なわれたとする疑惑を大きく報じたが、一方で、3月30日に米国のシリル・ウェクト医師ら鑑定専門家が発表した「傷口は銃撃によるとみられる」とする見解については今に至るまで全く報道せず、全く台湾に対してはやりたい放題で終始している。
 これほどまでして台湾を攻撃する一方で、この台湾新幹線特集の2ヶ月ほど前の9月12日には、「ディズニーランド 香港にもオープン」と、まるで中国観光公司のCMのような宣伝を行なうことも忘れないのが筑紫の勤勉なところ。香港ディズニーランドについては開園前から、面積が狭すぎる、交通の便が悪すぎるなどの批判が続出しており、従って各局ニュースはこの開園をほとんど扱わないか、扱うとしても、そのような問題について報じることを忘れてはいないが、News23だけは、それらの問題は忘却のかなたにあるようだ。
 また、開園後にも様々な問題が新たに発生しており、中国の未熟性を如実に現すこれらの問題については、ニュースやワイドショーでもその後大きく扱われているのであるが、開園を大々的に宣伝したNews23だけは、そうした続報を扱う気は全く無いようである。

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