読書会でモテるのは露出狂

「裏読書会入門」第二回。

前回第一回リンク。
読書会でモテない登山家|中宮崇@中年童貞 #note https://note.com/nakamiya893/n/n32e3ffd3e3f7

第一回では、「読書会でモテる」ための必要条件を書きました。でもそれだけではまだ足りません。スタートラインに立てるだけです。十分条件ではありません。
「(特に異性に)モテる」のではなく「みんなに好かれる」だけで良いなら、前回第一回に書いたことだけやれば十分ですが、それではただの「良い人」止まりで、「モテ」には繋がりません。
そこで重要になってくるのが「自己開示」です。組長も本の中で強調していましたね。

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この「自己開示」、猫町倶楽部で観測する限りおにゃのこはそれほど抵抗無くできる人が多いのに、野郎は95%できていません。特に恋愛、性愛分野の話になるとそれが顕著です。
猫町では以前、AV監督の二村ヒトシさんをお呼びして性愛テーマの読書会を開催したことがあります。

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その時、猫町で初の試みとして男女別に別けて開催したんですね。オラ組長に強硬に反対したんですがw。だって結果は目に見えているんです。おにゃのこ会はみんな「私実は処女で……」とか「私セックス下手で……」とか自己開示しまくり盛り上がるに決まってます。一方野郎会は、「オレ実は童貞で……」なんて自己開示できるヤツは、以前から中年童貞であることを公言していたオラ以外いるはずがないんです。つまんねー上辺だけの話のみに終始するのが目に見えていたんですね。
で、フタを開けてみると案の定そうなったw。野郎組の話は「バルトによると……」とかほざく野郎はまだマシな方で、「秋元康によると……」とかになるともう「知るかバカ」としか。
オラ10年間の猫町歴の中で唯一、席を蹴って途中退出しようかと思った会となりました。
別に性愛に関してばかりでなく、野郎は通常の読書会でも常にそうなんです。よく猫町のおにゃのこはこう言って野郎どもを怒ります。

「参加費五六千円も払っているのに、wiki知識やどっかの本、学者の劣化コピーな知識語りはどうでも良い。そんなもん、お前ごときから聞かされなくても、同じ金払えば専門家から聞ける。そうじゃなくて、お前はこの本読んで何を感じたのか、それを言え!自分を語れ!」とw。当然の怒りだと思います。
読書会でおにゃのこは「この本読んで私はこう感じた」「この本に書いてあったこと、そういえばこの前職場でもあった」「この本で学んたこと、今度恋人に試してみる」。そういう自己開示的な話し方をします。ところが野郎の95%は「あの学者はこう言っていた」「(wikiには)こう書いてあった」と、お前は人類じゃなくてFAXかなにかですか?と言いたくなるようなことしか言わない。それどころか「この本は間違ってる。オレ様の理論の方が正しい」などという阿呆なマウンティングする野郎まで湧く始末。オラ「うん、本当にそうならノーベル賞級だから、論文にまとめて発表してね」と言ってやったこともありますw。
性愛の自己開示ができない点において顕著ですが、それ以外のシーンでも野郎は自分を守りたいんで、あるいは他人より優位に立って自分を偉そうに見せたいんで自己開示できないんですね。いや、それで実際優位に立てて偉くなれているなら良いのだけど、そんな成功している野郎なんて見たこと無いw。大抵底の浅さを見透かされて軽蔑されるだけです。
さて、自己開示には当然リスクがあります。例えばオラも猫町入った10年前、「40歳ですが童貞です」と自己紹介した時も、当然のごとく「こいつなんなのおおお!?」てヒクおにゃのこもいっぱいいました。また「こいつ俺様より下だな」とつけ上がってマウンティングしてくる野郎もいっぱいいました。オラそういうどうでも良い他人ごときのどうでも良い評価、ほんとまったくどうでも良いんで全然気にしませんでしたがw。
そうしたリスク、デメリットの一方で、「中宮さんステキ!」とか言ってくれるおにゃのこもいっぱい出てきてくれましたし、組長みたいに「お、こいつ面白い」て目をかけてくれる野郎も出てくるんです。
読書会では男女ともに、「みんなに広く薄く好かれよう(嫌われないようにしよう)」ていう戦略の参加者がほとんどです。だから読書会でも無難なことしか言わないし、懇親会や運営会議、プライベートでも衝突を避け空気に流されるままのことが非常に多い。そこでオラみたいに我の強いこと言うやつなんて男女ともに5%もいない。しかしだからこそそういう希少種はみな例外なく猫町では異様な、カルト的な人気があります。オラなんか「猫町人気投票」とかやったら「嫌いな人」ランキングで多分一番票を集める気がするw。でも一方でおそらく、「好きな人」ランキングでも同時に結構な上位になるはずなんです。
世の中全ての人に好かれる必要なんて無いんですね。孔子様もおっしゃっているように「全ての人に好かれる者は君子ではない。悪人に嫌われ善人に好かれる者が君子」なのですw。

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その観点で言うと、猫町初参加の際に「自分は読書目的ではなく出会い目的で猫町に来ました」と自己開示するのは戦略的に実に正しいんです。
野郎は女漁りが目的で来ているくせに「読書好きで」とか嘘言って自己開示しないやつが非常に多い。で、そういう底の浅い野郎はすぐに本音がばれちゃって、おにゃのこからますます軽蔑されて終わる。
対して最初から「猫町はおにゃのこと出会えると聞いて……」と自己開示していれば、無論最初から嫌がるおにゃのこも出てくるが、大抵のおにゃのこは逆に面白がってくれます。「マイナスから入る戦略」としても効果的。
「マイナスから入る戦略」とはオラが名付けた猫町対人戦略です。よくアニメなんかでありますね。食パン咥えて「遅刻遅刻!」て走ってるおにゃのこが交差点で転校生男子とごっつんこ。第一印象最悪だったが、ある日雨の中捨て猫に餌をあげてるそいつを見て、その一点の「善行」だけで惚れちゃうとw。
これ、オラも猫町ですんげーあるんですw。「中宮さん、最初に一緒のテーブルになった時怖かったけど、実は思ってたより良い人なんですね!」ってw。
一方、普通の野郎は損です。ましてや第一印象が下手に良い野郎なんて悲惨です。何かたった一つやらかしただけでおにゃのこから「ひどい!そんな人とは思わなかった!」と決定的に嫌われてしまいます。何人も目撃しましたw。オラが同じことやらかしても「はいはい、いつもの中宮中宮」て見逃してもらえちゃうのにw。「マイナスから入る戦略」、絶対お得ですw。
10日の哲学対話に来ていた人にも「出会い目的で猫町に来ました」と最初から自己開示した結果、すんごくお友達ができたと言ってた男性がいました。猫町的に、何度も検証済みの実に正しい戦略なんです。ただ「付き合ってくれる異性とはまだ出会えていません」とも言っていましたw。ただの「良い人」「友達」に終わらず恋仲になりたいなら何をすれば良いのかは、もうおわかりですね。がんばってくださいw。
え、まだわからない?そういう人のために次回は具体例をあげて実践編をお送りします。

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