母の日

○月の第△日曜日なんていう記念日以外で使わない数え方をされると、毎年、いつがその日なのかピンと来なくなる。

母の日なんていうものはその最たる例で、毎年、街中のチラシやインターネット上の投稿を見て「あと数日しかない!」と気づき、慌てて準備をする。

そんな習慣もここ3年ぐらいの話で、結婚前までは毎年、全く意識することなく過ぎて行った。

入籍してからは、まずは義理のお母さんに感謝する日になり、そこから自然と実の母親にも意識が向くようになった。

母親との関係は、世間的に見たら良好な方だと思う。

生真面目な父親と比べ、どこか抜けている部分のある母親は、気楽に話せる。

母親とのエピソードなどほとんど記憶にないが、自分がまだ幼稚園に通っていたぐらいの頃、「もしも僕が誘拐されたらどうする?」と聞いた時、「相手が爆弾を持っていても助けに行く」みたいなことを言われ、むず痒いけど嬉しかったのを覚えている。

ほんの些細なやりとりではあるが、30歳を過ぎた今でも覚えているというのは余程のことだ。

5月の第2土曜日というのは覚えていられないが、母親への感謝ぐらいは忘れずにいたいと思う。

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