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【綿町ダイアリー】#23 カッティングシート

連載日記『綿町ダイアリー』✏︎姫路市綿町でブライダルプロデュースとカフェを融合したブライダルカフェを運営しています。ウェディングプランナー&カフェマスターの二刀流の日々を綴ったエッセイです。

2022年8月。

ビルに取り付けている看板は、スウィートブライド。入り口の扉のガラスにもスウィートブライドのカッティングシートが貼ってある。

10年ここでブライダルプロデュース業をしてきた訳だからそれは当たり前なんだけど、今からはスウィートブライドをそのままに綿町カフェをプラスしなきゃいけない。ひとつのお店に異業種が同居するのは案外に難しいものなのである。

色々考えた末、入り口の扉のスウィートブライドのロゴの下に綿町カフェのロゴのカッティングシートを貼る事に決めた。そして早速近くのホームセンターにふらっと相談に行ってみたんだ。

スウィートブライドが英語のロゴなので、綿町カフェも「watamachi cafe」で作成したイラストレーターのデータを持ち込んだ。

僕が悩んでたのは色。
綿町カフェはターコイズブルーだが、スウィートブライドはラベンダーブルー。同じ青系でも微妙に違うんだ。

ホームセンターにある企画品の色見本ではそのどちらの色も無かったから、更に頭を悩ませていた。

僕が思案してると売場の担当者が、
「白にしたらどうですか?それからローマ字よりも漢字の方が目立つと思いますよ!」

なんてありがたいアドバイス。
その担当者の言葉に一瞬にして脳がスッキリした。

一度その人を信頼してしまえば一気にその人にオーラが漂ってくる。僕は全てをその担当者の言う通りにする事にした。

ーーー 1週間後。
カッティングシートが仕上がった。

白字で「綿町カフェ」
お代はちょうど1000円。安いものである。

早速、入り口の扉に貼り付ける。
背面のシートをめくりウィンドウに貼り、その後、前面のシートをめくれば、文字だけが残るわけだ。

最初に言っておくが、慎重にしたつもりである。

スウィートブライドのロゴの下に貼った瞬間、少し右肩上がりだと気付いた僕は慌ててはがそうとするが時すでに遅し・・・。

最後の「フェ」が貼り付いてしまった後であった。

(なんとまぁ・・・)

こういう時、自分の大雑把な性格がイヤになる。
ただ、立ち直りが早いのは僕の良いところ。性格というものはうまくできているようだ。

(まぁいいや!話のネタになるかな)

それから少しして、僕はホームセンターの担当者にお礼の報告に行った。

良い人に出会い、良いカッティングシートができた。人との出会いに感謝なのである。

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