【綿町ダイアリー】#335 出張販売のメロパン屋さん
先日、あるショッピングモールの駐車場で
メロンパン屋さんがテント販売していた。
夜20時過ぎだったかな。
閉店時間のようで、
テーブルや椅子やコード類や色々なものを
大きなバンに片付けてるところだった。
まだ少量売れ残っていて、
それを目当てに滑り込みでお客様がやってくる。
それに笑顔で対応する店主。
僕はその様子を車の中からボーっと見ていた。
すると、
店主が大きなテントをたたみ始めた。
あんなの独りでたためるの?
僕もつい昨年までテント販売してたから
後片付けの大変さはよくわかる。
思わず車から出て店主のもとへ走った。
「テントしまうの手伝いますよー!」
「いえいえ、毎日独りでやってるので大丈夫です」
そう言うと、
店主は見事な手さばきでテントをたたんだ。
「おぉ!なるほど!でもこの暑さの中で大変ですね。頑張ってねー!」
僕は、結局何も手伝う事なく車に引き返した。
すると、店主が僕の方に走ってくる。
「今日の残りです。良かったら食べて下さい!」
袋の中にはホッカホカのメロンパンが3つ。
「えー!ありがとう!」
何もしてないのにメロンパンもらっちゃった。
とても気さくで素敵な店主。
見習うところがたくさんある人だなぁ。
次どこかで出会ったら
絶対にメロンパン買わなきゃ。