【綿町ダイアリー】#562 深夜、タリスカーと。

400文字の連載日記『綿町ダイアリー』✏︎ 姫路市綿町で、ブライダルプロデュース「スウィートブライド」と、カフェ「綿町珈琲」と、お見合いサロン「大人のための縁結び」を運営する中道亮のエッセイ的ダイアリーです。

深夜。

夜のアルバイトが無い日くらい
長く寝たいものだけど思うようにならないもので。

HOYAのオールドファッションドグラスに
大きな氷を一つ入れる。

タリスカーをグラスと氷の間に注ぎ入れる。
そして、マドラー代わりに右手の人差指で
氷とウイスキーを13周かきまぜる。

バーテンダーを始めたばかりの頃、
勉強のために買った分厚いウイスキー本に
美味しいウイスキーの飲み方という記事があって。　

「13周かきまぜるべし」と書いてあったんだ。

僕はそれ以来、
ウイスキーのロックは13周かきまぜている。

BGMは後期のケニードリュー。
ゆったりとした流れるようなピアノの音色と
ニールのボーンと響くベースにうっとりする。

お供の本は、伊集院静「旅行鞄にはなびら」。
伊集院さんの紀行エッセイを読みながら
僕もヨーロッパを旅する。

ただゆったりと時がながれている。

深夜３：１８。