【綿町ダイアリー】#341 あの日の彼女とソルティドッグ
先日、久しぶりにジンリッキーを飲んだからか
少し青春時代がフィードバックした。
大学時代、
僕は神戸でバーテンダーをしていた。
ビリヤード全盛期で、
6人ほどのカウンター席にボックス席がひとつ、
そして奥にビリヤード台が2台。
バーオーナーに可愛がっていただき、
僕はそのカフェバーを1人できりもりしていた。
夜になるとお客様が増え始める。
9割はカップルだったかな。
カランカラン・・
そんな中、いつも独りで来る彼女。
今日も派手な黄緑のエルメス柄のボディコンだ。
それは彼女の戦闘服。
あーぁ、いい男いないかなぁ〜
そう言いながらキング&クイーンに出陣する。
そして闘いに敗れ、
再びバーの閉店間近にやって来るんだ。
僕の目の前のカウンター席に座り、
マスター!アレちょーだい!
アレとは、
ウォッカが多めの彼女特製ソルティドッグ。
あれから30年。
あの彼女はどうしてるだろう。
空を見上げ、彼女を思い出す。
ソルティドッグが飲みたくなった。
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