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ウィーン放浪記

 諸事情でオーストリアのウィーンに行ってきました。2泊3日で主に庭園2つ、美術館博物館を3つ観ましたがかなり満足度高かったです。私自身歴史や芸術には疎いのですが観ていて面白かったのと、博物館は壮大でかなり見応えありました。


宿泊と移動手段、食事

 観光での徒歩数が途方も無い(徒歩だけに)のでなるべく移動で体力を使わないようホテルはウィーン中央駅から200 m程度の場所にあるアコムホテルという場所にしました。イースター期間だったので少し高かったのですがアゴダで2泊28,000円だったので良しとしました。中はかなり綺麗でバーや無料コーヒー、紅茶も飲み放題でした。部屋に冷蔵庫は無かったです。
 観光での移動は市内の乗り放題券を買って、地下鉄と路面電車で頻繁に行き来しました。価格は48時間の期限付きで14€なのでかなり割安だと思います。google mapで経路を調べた時に表示される地下鉄の色と実物の案内の色が同じなのでわかりやすかったです。
 食事は今回一人旅だったためローカルなファーストフードを調べてホットドッグばかり食べていました。スーパーで缶ビールを買ったら小さな幼虫(?)がたくさん付いておりとても気持ち悪く、ホテルでめちゃくちゃ洗いました。

シェーンブルン宮殿 (Schloss Schönbrunn)

 中央駅から地下鉄で西へ15分くらいだったと思います。知人のアドバイスで朝早めに行ったのが正解でした。人もそんなにおらず広大な庭園を楽しめます。入り口から宮殿の脇を通って庭の端(カフェ)までゆっくり歩いて30分くらいでした。宮殿内のツアーは今回は申し込まずのんびり過ごしました。風が冷たくて気持ちよかったのですが花粉と砂埃も結構ありました。10時過ぎたら人がかなり増えて混んできました。
 宮殿の裏側(敷地の入り口側)ではイースターだから屋台がたくさん並んでいてお酒やパン、スイーツから小物雑貨までいろいろありました。ユーロの現金を持っていなかったので買うのは断念しましたが...

オーストリア・ウィーン技術博物館 (Technisches Museum Wein mit Österreichischer Mediathek)

 上記のシェーンブルンから徒歩15分くらいの場所にあります。ネットで調べて出てくる『観光名所10選』のようなサイトには出てこないのですがgoogle mapで見つけて気になったので行ってみました。その名の通り科学技術に関する展示が山のようにあり、興味のあるところだけ観ても2時間以上かかりました。さすがはヨーロッパだと感じます。
 内容は科学技術に関する森羅万象といった感じで、蒸気機関から最新の核融合までのエネルギーや、宇宙開発、建築材、温暖化、ゴミ、乗り物、家電、オーディオ、カメラ、AIとかなりの守備範囲です。中には触って動かせるような展示もあり大人も子供も楽しめます。ちなみに海外の博物館で説明を読む時は余裕があれば英語で、そうでなければgoogle翻訳カメラを使用しています。

お湯を利用した暖房システム

ウィーン国立歌劇場 (Weiner Staatsoper)

 先ほどまでとは異なり歌劇場は市内の中でもかなり賑わった場所にあります。今回は中に入らなかったのですが、誰かと来た際には中で観劇してみたいです。夜はライトアップされかなりロマンチックな雰囲気があります。日本人らしき人もちらほらいました。

カールス教会(Karlskirche)とその周辺

 歌劇場と最寄駅は同じなのですが反対側の出口にあります。このあたりはブランド店やレストラン、ホテルが多くかなり混雑して賑わっています。そしてこのヨーロッパ独特の四角い建物群に囲まれた道を歩いていると突然8Kの解像度を求めてくる建物がカールス教会です。外観がほんとに細かい造りになっていて、花粉症も相まって目を細めながら繊細な装飾を観察しました。

造形が細かすぎて写真ではよくわからない

ホーフブルグ王宮(Hofburg)とオーストリア国立図書館(Österreichische Nationalbibliothek)

 カールス教会から10分ほど歩くか路面電車で行くことができます。ホーフブルグははっきり行って公園でした。庭の芝生にシートを敷いて寝転がる人、柵やちょっとした階段に座って休憩する人がたくさんいてほのぼのとした雰囲気です。

 このすぐ近くにあるのが国立図書館なのですが時間の都合上行くのを諦めました。美術館にも行きたかったので。

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wein)

 ホーフブルグ王宮と道を挟んで反対側にマリアテレジア広場があり、その両端に美術史美術館と自然史博物館が建っています。この美術館と博物館は両方ともウィーン観光名所で度々出てくる人気スポットで、圧倒的見応えです。館内にはリュックを入れておけるロッカーがあるのですが使うにはユーロ硬貨が必要です。
 中学時代に美術5段階中5の成績だったけどその後ノータッチで当然絵画には疎いので、美術館では記憶に残る作品が一つでもあれば勝ちという考え方で観ています。おそらく中世の作品と思われるものが多数展示しており、中にはかなりグロテスクや野蛮な作品もありました。後は天使が描かれたものも多いなど共通点や異なる点、そしてタイトルから何を表しているのか考えるのが面白かったです。ただ、家に美術鑑賞に関する本があったので予習していけばよかったです。その他ではエジプト文明の展示があったのがかなり意外でしたが思えば日本よりも圧倒的に距離が近いですね。

ウィーン自然史博物館 (Nathurhistorisches Museum Wein)

 今回最も面白く、そして時間を費やした場所です。
 チェコ放浪記の記事でも書いたのですがヨーロッパは鉱物に恵まれているため、まず鉱石に関する展示が非常に多いです。特にここでは単純にたくさんの綺麗な石が置いてあるだけでなく、結晶構造と比較して展示しているため構造ごとの結晶の形状の違いについて学ぶことができます。私自身、鉱石の面白いところは原子レベルの周期構造が結晶の形として、成長したり割れたりして現れる点と多彩な色がその組成(もっと言えば結合距離や電子のエネルギー準位)から成る点にあると感じるので大満足でした。またこの博物館には隕石の展示も多く、その内部構造や組成から様々な考察を観ることができこれは個人的にかなり新鮮でした。

他にもたくさんの隕石が展示されていました

 全体の1/8程度に1時間以上割いてしまったので生き物編はかなり駆け足でした。その他に面白かったのは原始人に関する展示で、狩生活だけでなく進化の過程やコミュニケーション、脳の成長などが発掘物と共に説明を見ることができました。もうあと2回くらい行ってじっくり観たいです。

帰路

 ベルリン行きの特急に乗ったのですがかなり混んでおり指定席を予約できませんでした。けど旅の最後までいいことがあったので良しとします。


おまけ

技術博物館展示
私 (技術博物館展示)
美術史美術館の覗き魔
美術史美術館の歩ける寝袋
美術史美術館でいい感じになってきたのでアレを選ぶファラオ


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