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グループディスカッションまとめ③家庭での生ごみ削減方法

ナカマノコエで企画した食品ロスを考えるイベントの報告です。このページでは、イベント後半の部ディスカッションタイムの中で話し合われた内容をお伝えします。家庭での生ごみ削減について話し合ったグループは2つあり、それぞれのグループからの報告をまとめました。(グループA・B)

映画鑑賞&ディスカッション!子どもも大人も一緒に考えよう!
【じぶんのまわりの食品ロス】
日時: 2023年3月4日㈯ 10:30~13:30
場所: 軽井沢発地市庭イベントスペース
イベントの内容: 
🎵映画『0円キッチン』鑑賞
🎵農家さんが出荷できず在庫してる「もったいない野菜」でつくるスープをめしあがれ(ロスパンのおまけ付) 
🎵グループディスカッション

グループA(8名)

まずはそれぞれ自己紹介と、映画の感想や自分の家のお話

◆映画でもおっしゃっていたが、フードロスに関して素敵な言葉を言うことで終わらず何かアクションを起こしたい、という思いでイベントに参加。映画を見て日本だけでなくヨーロッパでもかなり深刻である事がわかった。世界全体で改善すべきと思う。

◆栄養士で保育園に勤務したことがある。給食の破棄に抵抗なく、当時はそれを疑問に思わなかった。移住後生ごみ処理機を使う事で生ごみに関する興味が出てきた。買い物などは買いすぎないようにしている。冷蔵庫に保管するものはロスが出ないように7割程度にしている。

◆映画でゴミの中に食べられるものがあってビックリした。(小4女子)

◆食と農について、全ては循環している考えを広める活動をしている。土から育ったものは土に還る。生ごみは燃やして処理ではなく有機堆肥にすればよい。循環を絶やしてはいけない。ファイトケミカルを多く摂ろう!冷蔵庫にはあまり物を入れていない。保存の効くものが中心。ドライにして保存も好き。

◆畑をはじめて食べる、作る事の大切さに気づいた。小学校で勤務しているが、給食で残しが多い。感謝の気持ちで食べるようにしていきたい。

◆好き嫌いで給食残すのは良くない(小6女子)

◆野菜を小さく切って薄味でスープにしている。菌ちゃん先生が良いと言っていた。娘さんには薄味に感じるので、味を足して味変している。カレーレトルトを入れると好評。皮もそのまま使ったりするので生ごみあまりでない。プラごみが多く困っている。買い物では特売品を買うと使わず終わる事があるから買わない。

続けてディスカッションへ。給食に詳しい方が多かったので、給食のフードウェイストについてまずは話しました。


~給食で残飯が多いという事でしたが?〜
・給食で自分で食べられる量をわかるという意味で、残しても良い方針になっている。次の給食の時に少なめによそう。
・そもそも給食の牛乳の量は多くないか?そのせいで副食など残しやすいのでは?
・牛乳1本でお腹いっぱいになる。
・栄養的に牛乳でカルシウム摂取量を基準通りに確保している。量は減らしにくい。
・栄養の摂取量の基準が古い!
・家庭での食べ残しは母親が食べて母が太る問題がある。。。

【結論】自分がよそったものは食べるようにしたい。家庭でも学校でも好き嫌いなく食べて欲しい…というのは多くの大人が子どもたちに持つ願いではある。しかし、画一的に定められた給食の量・栄養計算が合わない子もいるのは事実。個性を尊重することや、栄養計算のやりかたを見直すことも必要ではないか。

~家庭での生ごみ処理について~
・小学校で軽井沢町の塵芥処理場に行きゴミの勉強をした。が、ゴミをどうやって分別収集するかなどが中心だった印象。
 →ゴミの中身や量、分別後の流れについても説明があったら良いのにな。
・ごみの処理は自治体がお金をかけて処理している。生ごみの水分で焼却炉の処理エネルギーはだいぶ負荷をかけている。
・佐久市は生ごみを分別して良い。軽井沢は生ごみも可燃ゴミで捨てて良いが、分けた方が良いと思う。東京はまだ可燃ゴミとプラごみも一緒の袋で良くて、さらにゴミ処理袋もないのでは?
・その通り。処理袋は自由。処理袋がおしゃれな自治体もある。使いやすくて良い。
・処理袋がオシャレだと使いやすい!

~ゴミそのものを削減するにはどのようにすれば良いと思いますか~
・はかり売りをしているお店あるが、もっと増えると良いなー。
  → 一同共感!!
・ジップロックとマイ箸、マイカップを持参している人がいる。レストランでは持参品を使うので、割り箸など使わない。良いと思う。
・テイクアウトだと消費税が8%。個包装でゴミもいっぱい出す方を政府は応援しているのだろうか。残念。
・横浜で麻婆豆腐をテイクアウトしているお店があるが、50円の容器代を取る。なので容器を持参する人がいる。
・テイクアウト場合は容器・包装代を取ると良いと思う。日本(生活クラブも)はおもてなしの心なのか、1つ1野菜を袋に入れるが無駄だと思う。ツルヤで袋に入ってない野菜をカゴに入れてレジへ持って行くとレジの方が何も言わずにビニール袋にきれいに入れてくれる。キチンと拒否しないといけない。
・新聞紙バッグというのがあって、のりなど使わずに折るだけで十分な強度になる。新聞紙一枚持っていってスーパーで組み立てれば良いかも?調べてみよう♪

【結論】スーパーなどを頼るとどうしてもプラごみを減らす事はできない。
そういうことを突き詰めていくと…自分のものは自分でつくる、ゴミを減らすには自給自足が1番!という話になる。もうすぐ春です。「生ごみを畑に戻す」という循環を体験する意味でも、野菜作りに挑戦したいですね。

小学校で大豆を育てて味噌を作った。味噌汁にして食べる!(小4女子)
一同: 美味しそう♪楽しそう♪

イベント終了後に調べました~
おしゃれな袋はこんな感じかなと思います。
→日野市のゴミ袋


新聞紙レジ袋はこんな感じかな?


グループB(6名)

まずは自己紹介と映画の感想から

◆このドキュメンタリー映画を見たくて参加、楽しんで食品ロスになりそうな食材を調理していて良かった。

◆海外でも食品ロスがあるとは思わなかった。

◆貧困を知らない世代(戦時中など)として、食品ロス問題はしっかり考えたい。

続けて…家庭での食品ロス、生ごみを減らす工夫について

◆賞味期限にこだわりすぎない。(においや見た目などで判断)
◆野菜は皮ごと食べる
◆生ゴミは新聞紙で水分をきってから捨てる
◆庭でコンポスト利用する
◆作りすぎない、買いすぎない
◆冷蔵庫にある食材で料理する

このグループには、町内のゴミ処理業者である(有)軽井沢衛生企業さんに加わっていただきました。専門的な立場からのご意見をいただき、たいへん勉強になりました!

◆生ゴミの水分が多いと、燃やすエネルギーがたくさん必要

◆生ゴミの水分が多いと、ゴミ収集のパッカー車から、生ゴミ水分が圧縮されて吹き出してくる。(運が悪いと収集員にかかる)

◆全自動生ごみ処理機「キッチンカラット」では、生ごみをフレッシュな状態から完全に乾燥させ、1/20量にする。電気代は屋内用¥600/月、屋外用¥1000/月

◆キッチンカラット業務用は、町内小中学校に設置済み。保育園は別業者のものが設置されている。給食残渣が堆肥になってることを、子ども達や保護者はもちろん、町民に広く知らせてほしい。畑で活用など、資源を循環できる仕組みは考えていきたい。

全自動生ごみ処理機「キッチンカラット」、台所の排水溝に生ごみ投入するディスポーザータイプ

会社案内 | 有限会社軽井沢衛生企業 (karuizawa-eisei.jp)

イベント運営メンバーのまとめ

電動処理機、ダンボールコンポスト、屋外コンポストなど…自分に合ったやり方を見つけ、生ごみをごみではなく資源にしていきたいと思いました。

わたしたちは今回のイベントを通して、これまで関わりのなかった分野の方たちとつながることができました(飲食店組合の関係者さんや一般廃棄物処理業さんなど)。そしてナカマノコエのような小さなグループの活動でも、「町内の消費者側からこんな動きがあるらしいよ」ということを、事業者さんに知ってもらうことには大きな意味があるんだよ、と、嬉しいご意見をいただきました。このイベントを企画してよかったと思いました!

ナカマノコエでは今後も、軽井沢町内の食品ロスやごみ処理について調べ、情報発信したい考えです。いろいろな方との関わりを広げて、継続的に楽しく取り組みたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。

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