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【勝手に採点】Drake - Dark Lane Demo Tapes - 1/2

Drakeが今夏ドロップ予定の新作に先駆けてミックステープをサプライズリリースしてきました。
僕は全然追えていなかったのですが、どうやらほとんどの曲は過去にリークされたり、サンクラで上がってた曲みたいです。
それ以外の曲もほぼほぼ事前にちょい出しされていたと。

とはいえ、GW真っただ中の我々にとってこれは朗報。
そこまで追えているリスナーも少ないでしょうから、早速聴いてみて感想を書いてみました。

*今回はちょっと長めですのでノートを2つに分けようと思います。

勝手に採点(#1-#7まで)

1.Deep Pockets 7/10
この曲はScorpion制作時に作った曲のようです。
アルバムには入らなかったけど、ちょっと前にRollinというタイトルでリークされていたと。
Twitterでも書いてる人がいましたが、Nothing was the sameの時の雰囲気っぽい感じがします。
ちょっと退廃的で、アンビエントな感じも当時のトレンドを彷彿とさせますね。
歌詞の内容的にはお得意の貧乏から成功ものですが、この曲では比率的に成功前の苦しかった時期を歌っています。
固有名詞を多用した比喩だったり、ちょっとしたワードプレイが多くて面白いです。

"Early twenties, but I want fifties, hundreds, not pennies I need plenty. Got me ready to flip the F out like Fendi"
20台前半のころ、俺は50(ドル札)、100(ドル札)が欲しかった、ペニーじゃないぜ、大量の札束(プレンティさ)。
だから俺はブチ切れてた(=Flip Outしてた)Fがひっくり返ってる(Flipしてる)Fendiのロゴみたいにね。

このライン、かなり巧みです。若いころのドレイクは契約上本来受け取れるべき金を受け取れていなかったと。
それが俺を激昂させたといってますが、フェンディのロゴってFがひっくり返ってるデザインらしいんですよね。
つまり、Got me flip the fuck(F) out like Fendiには「俺をマジでムカつかせた」の裏に「FendiのFをフリップさせたデザインみたいに」が掛かってるわけですね。

2.When to say when 7.5/10
これも自分がどれだけ成功して、なぜ他の人がなぜ成功できないのか、みたいなことをずっと自慢していく感じ。
自分が成し遂げたことを誇りつつ、母親や自分の子供の母親ソフィー、恩人たちに感謝や愛を示しているのは素敵です。
Drakeはほんと毎回似たような歌詞ばかりなのにヒット飛ばし続けられるのは本当にすごいと思います。

個人的にこの曲のトラックはとても気に入りました。
世代的にかもしれませんが、こういう女性ボーカルをサンプルした曲好きなんですよね。

3.Chicago Freestyle ft. Giveon 8.5/10
EminemのSupermanのフックを大胆に引用したこの楽曲。
30代のリスナーはフックを聴いた瞬間思わず声を上げてしまった人も多いのでは??
曲的にはナンパというか、ツアー各地での様々な女性との出会いを歌ってます。
ホテルに付いたらクラブに行って良い女性を探す。
終わればすぐに移動してしまうので女はすぐに寄ってきてはいなくなるの繰り返しだ、と。
ライフスタイル的に1人の女性と深い関係築けないドレイクの葛藤(?)もほんのり感じられる一曲です。

Giveonのコーラスも秀逸ですね。
The Beansというのはシカゴの有名なオブジェみたいで有名な観光スポットだとか。
Windy Cityもシカゴの愛称みたいですね。
JPOPでいうと「今日も渋谷で、五時♬」みたいなノリでしょうかね。古いか。

Supermanは自分にとっては中学生の頃の思い出の曲なので、ひいき目ありで8・5点。

4. Not You Too ft. Chris Brown 8/10
これもまたメロディアスかつアンビエント感漂う1曲。
テーマも自分を裏切った女モノでこちらもDrakeお得意パターンですね。
そしてChris Brownやはりいい味出してます。
いい味というか、完全にアディショナルボーカル的な立ち位置。
こんな贅沢なChris Breezyの使い方ができるのはDrizzyぐらいでしょうか。
嘗て一人の女を巡って争った(?)恋愛にまつわる曲をこの二人がやるのもなかなか良いですね(笑)

5. Toosie Slide 6/10
先行カットとなるダンサブルな1曲。
右足挙げて、左足スライド!左足挙げて、右足スライド!みたいなフックですな。

これは完全にダンスチャレンジ狙いで作った曲だと思います。
曲名にもなっているToosieはアトランタ出身の有名な振付師の方らしいです。
実際にToosie自身が曲リリースの数日前にダンスチャレンジをソーシャルメディアにポストして、それがプチ・バイラルになって(?)チャレンジへと繋がっていったと。
自作自演ながらしっかり当ててるのは流石ですね。

ドレイクは前作でもマイケルジャクソンのフックを使って疑似コラボしたり自分とマイケルを比較したりしてますが、この曲でもフックでも「マイケルジャクソンみたいにダンスできるぜ」とか言ってますね。
Who's Badとかさりげなく入れてくるあたりも気が利いてます。

残念ながら僕はダンスはできないのでこの点数で。

6. Desires ft. Future 7.5/10

2019年でFutureがインスタでかけたり、そのあとリークされたりを経てサンクラでオフィシャルリリースされてた曲みたいです。
これは別れた女へのあんなに色々と金つぎ込んでやったのに系ソングですね。笑
毎回のように発動するDrakeのヘタレ男キャラがガチガチに大爆発してます、最高です。
このDrakeが発動する限り、Drakeの新作を聴き続けるという人も多いのでは?
トラックもDrakeのコーラスもちょっとダウナーな感じで、哀愁感も良い塩梅で出ていてすごいイイ感じです。

7. Time Files 8/10
引き続き、過去の恋愛後悔シリーズです。
ピッチ速めのハイハットが疾走感を演出するトラックで、僕はすごい好きでした。
夕暮れから夜のドライブにはもってこいの曲じゃないでしょうか。即プレイリスト入り確定です。
この曲もそうですけど、Drakeってめっちゃ金持ち自慢しながらもこういうひ弱感出してくれるところがすごい好きです。
すげえ成功してるのに、聴いてて庶民も共感できちゃう曲っていう。
Kendrickのようは圧倒的なオーラはないのかもしれないですけど、大衆に支持される理由がよくわかります。

・・・

ちょうど半分なので、一旦ここで終了。

前半は全体的にメロディアスな曲が多くて内容もほぼほぼいつも通りって感じですかね。

やや一本調子感もありますが、ミクステであることを考えると全然OKかな、と。
寧ろ、さらっと出してくるのがこのクオリティというのに脱帽です(^^)

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