見出し画像

祝!Oasis再結成!個人的思い出と好きな曲

Welcome Back! OASIS

99%ないとも、逆に99%あるともいわれ続けたマンチェスターのスーパーソニック、90年代ロック界の暴れん坊兄弟擁するオアシス、いやオウェイシスがついに帰ってくる!
現段階では眉毛兄弟以外のリユニオン・メンバーは誰なのか不明。ボーンヘッド、ギグシー、トニーだったら奇跡やろ。まあボーンヘッド、ギグシー、アラン・ホワイトかな。ゲムとアンディ、ザックはやることあるだろうし。後期はクーラの鍵盤奏者もいたような気がするけど…。あれはサポート?いやビーディ・アイの話だったか?

オアシスと私

オアシスは自分にとってとにかく特別な存在なのである。

自分が洋楽を本格的に聴き始めたのは高校生の頃。
その時にリアルタイムで活動していて好きになったバンドがオアシスなのだ。
分かりやすい楽曲にその傲岸不遜な態度は、田舎で悶々とした思春期を過ごす男子にとって眩いばかりであった。

自分が20代になって、ロックだけでなくいろいろなジャンルを聴くようになって以降は、あまりにストレートなこのバンドを頻繁に聴くことはさすがになくなり、解散時も「どうせまたすぐ活動再開すんだろ」的な感じでさほど興味も持たなかった。
そんな時自分が人生の岐路に立った2010年夏に最後の編集盤「Time Flies…」がリリース。

「Whatever」が当時の勤務先でよくかかっており、曲終わりの拍手と歓声が先が見えず不安な自分の前途を祝福してくれているように思えたのである。
今でもあのアウトロを聴くと空から花びら舞い落ちてきてリアムがこう言ってくれるのだ。

―「どんな状況だって、お前はお前が望むものになれるんだ」

そんな思い入れの強いバンド、オアシスの極私的セレクションを、個人的な当時の思い出とともに振り返ります。

真剣にオアシスを聴いていたのは4th「Standing On The Shoulder Of Giants」までなので偏った選曲です。順位付けは何となく。


私的セレクション


25.Slide Away
ノエルの手癖全開曲。歌謡曲みたいにわかりやすいメロディ。やかましいエレキ・ギターとやかましいリアムの歌声。オアシスらしさが詰まってます。


24.Roll It Over

「Standing~」を締める1曲。後半はゴスペルっぽいというかこれもサイケな感じを出したくてやったんだろう。背伸びしているオアシスも悪くない。

23.Talk Tonight
「Some might Say」のB面。アコギとハンド・クラップ。いかにもノエル・ヴォーカル・ナンバー。

22.The Masterplan
「Wonderwall」のB面。
B面集のタイトルにもなった。ノエルがヴォーカルだがリアムでもいいだろと思う曲である。


21.Fade Away

「Cigarettes & Alcohol」のB面。
オアシスのシングルB面にはアコースティックでノエルが切々と歌う曲と、くっそ喧しいギターにリアムが歌う勢いのある曲の2パターンがあるが、これは後者。リアム絶好調。


20.I Hope, I Think, I Know

ノエル本人も世間も駄作と認める「Be Here Now」だが本作と次のB面集「Masterplan」が現役洋楽ロック・バンドとして初めてハマったアルバムなので思い入れは実に強い。同じようなソング・ライティングに同じようなアレンジ。アルバムとして抑揚がなさすぎる上に長いという謎プロダクション。
勢いのある本曲は私が「Rock 'n 'Roll Star」を歌おうとするとこの曲になってしまう。

19.The Girl In The Dirty Shirt
結構スワンピーなイメージがあったが久しぶりに聴いたらそうでもなかった。「Be Here Now」はとにかくノエルの手癖で作ったこれまでに聴いたことのあるような曲ばかりであるが、この曲はノエルのコーラスが割と聴き所。


18.Fade In-out

「Be Here Now」3連発。スライド・ギターを使って次作につながるようなインドというかサイケ色を醸し出す1曲。ポール・ウェラー「Stanley road」の「I Walked On Guilded Splinters」のカヴァにノエルが参加していたけど(曲自体は知らなかったらしい)、その辺の影響もあるのかも。次作で同曲をサンプリングしているし。
重めの構成で割と好き。ジョニー・デップがスライド・ギターを弾いているというのは今知った。歌のない箇所はZepみたい、というのは言い過ぎ?


17.Sunday Morning Call
「Standing~」より。これもノエルの手癖で作った感満載。前曲よりは多少明るさはあるが歌詞は不穏な感じ。ノエル個人も、この時代もそしてリスナーである自分もそんな雰囲気に支配されていたのであろう。今冷静に聴けばやっぱり「Standing~」はパッとしないと思う。けれどリアルタイムで聴くからこそわかる事、わかりえない事というのは確実にあると思う。このアルバム自体がそういう作品。


16.The Hindu Times

当時勤務していた某CDショップにて、発売前にサンプル盤を聴いて「オアシスだ!」って興奮した覚えがある。次アルバムのアナウンス・シングル「Lyla」もそうだった。どのジャンルの担当者でもオアシスとウィーザーの新譜が出たときはみんなテンション上がったな。私はどの店舗でもジャズ、ワールド、クラシックというマイノリティ・ジャンル担当でした。他ジャンルに比べて圧倒的に入荷量が少ないから裏方の作業をどの店舗でもやらされるのです、このジャンルの担当者は(何の話だ

15.Stop Your Crying Heart Out
オアシスから、ロックから完全に離れていた時期の作品なので当時働いてたCDショップのストアプレイで聴くぐらいで、なんだか大仰な曲だな、という印象しかなかったが、今聴けばそれほど悪くない。相も変わらずと言ってしまえばそうなんだけど、そんな気持ちを力技で封じるオアシス・メロディ。


14.It's Better People

「Roll With It」のB面。これもアコギをジャカジャカ弾きながらノエルが歌う。特に派手なアレンジを施すわけでもないノエルが歌いたかっただけの曲。こういう力の抜けたグッド・メロディをリアムに歌わせないから喧嘩するんだよ。


13.Where Did It All Go Get Wrong?
なんだろう。久しぶりに「Standing ~」を聴いてみたら大学生当時の暗い一人暮らしの部屋の映像や感覚が戻ってきていたたまれなくなった。アルバム通して聴けば生きてくる曲だけど、曲単体で聴くとう~ん、って感じ。それだからこそ好きなんだけど。


12.Acquiesce

「Some might Say」のB面。
ヴォーカルを分け合って美しき兄弟愛を歌う。こういうことするからみんないつか再結成を…って期待しちゃうんだよなあ。

11.Who Feels Love
「Be Here Now」が自他ともに失敗作扱いとなりレディへみたいなダークなロックがメインストリームで幅を利かし始め、「オアシス終わった」時期の4th収録。
「オアシスいっつも同じ」という批判に対し当時のロック界隈で流行していたサンプリングにも手を染め、中期ビートルズみたいなサイケを求めていたのだろうが何とも中途半端なアルバムとなった。この曲は浮遊感あるサイケを上手く取り込むことができたと思う。アルバム制作後にボーンヘッドとギグシーが抜け、アンディ・ベルとゲムが加入。兄弟のどっちかに「ハゲが抜けてイケメン揃いになったぜ」とか言われてたのは草。発売直後に来日ツアーもあり、レインボーホール(当時)で初めてオアシスを生体験した思い出深い1曲、1枚である。


10.Some Might Say

これもバンドの代表曲。「雷の後には太陽が出るって言うけどさ、日の光を浴びたことない奴にそんなこと言えんのかよ」「天国なんて信じるなって言うけどさ、地獄に住んでるやつにそんなこと言えんのかよ」。泥にまみれて、這いつくばって踏みつけられて生きる労働者階級の魂の叫び。でもなぜか抜けるような夏の青空を感じる。

9.Going Nowhere
「Stand By Me」のB面。当然ノエルさんが歌っちゃう。アルバム「Be Here Now」は酷い評価を受けているがB面はいい曲が多い。

8.Cast No Shadow
リチャード・アシュクロフトに捧げれた1曲。ノエルが歌いそうなもんなのになぜかこの曲はリアムが歌う。リチャードはこの曲を聴いてヴァーヴを再始動させ「Urban Hyms」を作り、リアムが「Bitter Sweet Symphony」を100回ぶっ続けで聴いたというエピソードに当時ロキノン民だった自分の心は踊った。

7.Champagne Supernova
ライヴでみんなで歌うのが最高。「俺たちが生きようが死のうが世界は回ってく」。これも生まれてから死ぬまで労働者階級から抜け出せない日々を過ごす奴らのアンセム。ドンルクよりこの曲をライヴで一緒に歌うのが好き。ドンルク歌うのももちろん好き。


6.Stay Young
 
「D'You Know What I Mean?」のB面。
こっちがA面でもいいんじゃないか説が多いポップなこのバンドらしい曲。まあこの時期にしては他の曲と比べややトーンが異なるか。


5.Half The World Away

「Whatever」のB面。
UKではCMだか何かに使われてクリスマス・ソングとしても有名らしい。ノエルが歌うシンプルな曲はいい。


4.Live Forever

デビュー初期にこの曲があれば、だれもがバンドの輝かしい未来を想像するはず。喧しくてロマンティックでメランコリックで刹那的。最高。


3.She's Electric

ポップな曲に韻を踏みまくる歌詞が印象的。ノエルのギターもいつもとはちょっと違う感じ。
本人たちが言ってたから仕方ないけど、別にビートルズに似てないのに比較されてしまうオアシスだが、この曲はとてもビートルズを意識している。うまくないけどコーラスも入れて、奥田民生がパフィーでやった「これが私の生きる道」のアウトロと同じアイデア。こういう路線を進むオアシスもありだったのではなかろうか。


2.Whatever

これは本ポストの導入部に書いてしまった通り。
90年代中盤~00年代の私の青春のすべてが詰まっている。


1.Songbird

リアムはこんな小粋な曲を作るから好き。不遜な言動や態度が多いけど単純に純粋でまっすぐで、思ったことがすぐ行動に現れてしまう人なんだと思う。



いろいろ詰め合わせたプレイリスト。


まとめ

本投稿現在、日本でのライヴは予定されていないが来るのであれば行きたいなあ。2005年?だったかのサマソニで見て以来だからなあ。
偉そうに選曲したけど、どんな曲でも、再び生で聴けたら、シンガロングできたら嬉しいなあ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?