はじめてひとりでお客さん訪問
「分からないこと聞かれたら『確認します』でいいから、適当に答えないのが大事ね」
新卒入社90日目、ぬるりと広告営業部に配属され、すぐにひとりでお客さん訪問をするようになった。分かんないこと聞かれたらどうしよう、間が持たなかったらどうしようと不安でしかたなかった。
不安だったけど、座学やロープレよりも実際にお客さんと話すのがやはり大事だとも思う。
はじめての訪問先は某カード会社。担当は20代後半とおぼしき女性と、そのじ上司の30代半ば男性。話を聞いたうえで、案内したい商品の説明をした。
結局その後仕事にはならなかったけど、はじめてにしてはよくできた。一方的に話さない、相手に気持ちよく話してもらうことを意識した。他の課題が山積みだが、間は持たせられた。
広告という商品には実体がない。ものすごく高度で複雑な知識というよりは、タイミングやめぐり合わせで仕事が生まれる現場も実際にある。新規営業ですぐに決まるなんてことはなく、提案が実現するには関係性の構築だったり時間がかかる。
目に見えないものを売ることのあいまいさ、難しさを、これから学んでいくのでした。
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