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留学中の旅行先でパスポートを紛失したけどそこで起きた奇跡のような話

留学中の旅行先でパスポートを失くした時に起こった奇跡のような話
※探したらカバンやポケットにあった なんてことはないので安心してください。笑

大学2年の9月〜大学3年の3月にかけての半年間、カナダのバンクーバーに留学をしていました。2010年に冬季オリンピックが行われた場所です。

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スノーウェアを持っていってなかったので、上は着込んでマウンテンパーカー+高校の部活のウォーマー(下)でオリンピックの雪山に挑みました

他に有名どころといえば、出川イングリッシュのロケ地にもなっていた世界で唯一の蒸気時計台「スチームクロック」です。が、バンクーバーに行くまでは全く知りませんでした。

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出川さんが「Do you know ポッポ o'clock?」と言っていた時計

そんなバンクーバーはシアトルからバスで3時間ほどの位置にあり、日帰りでもいけちゃいます。
シアトルはスタバの一号店があったり、イチローがいたマリナーズがあったり、アマゾンやマイクロソフト、コストコなどの本社があったり、日本からシアトルを目的に旅行するほどの場所ではないけど行ったらやること/見ることはある、そんな場所なのでバンクーバー留学生にとってはちょうどいい観光地です。(シアトルファンから怒られそうですがおそらくお互いに同じことを思ってるはず)

事件の舞台、ビクトリア

シアトルとは別にバンクーバーに行く留学生が足を運ぶであろう場所は、上記地図中央やや西にあるビクトリアという都市です。

ビクトリアは過去イギリス領植民地で、ビクトリア女王からその名が付けた地名ということもあり、ロンドンなどで見かける二階建てのバスが走ってたりと長くイギリス統治下にあった面影を強く残した都市です。

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前置きが少し長くなりましたが、僕がパスポートを紛失させたのはそのビクトリアに日帰りで行った際の話です。

飛行機で45分ほどかけてバンクーバーからビクトリアへ

バンクーバーからビクトリアへはフェリーを使うのが安く済みますが、親が遊びに来てくれていてチケットを予約してくれていたということもあり、すねをかじって飛行機で行くことになりました。
(国内の移動ですが、パスポートがないと飛行機には乗れないシステムでした)

当時は12月のイルミネーションシーズンということもあり、一番の目的はブッチャートガーデンという有名な庭園のイルミネーションをみること。

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この写真だけだと伝わりませんが広さの規模感が日本とは違いました。

朝一の飛行機でビクトリアに行き、日中観光して夜はイルミネーションを見て、その日の最終便に乗ってバンクーバーに帰る弾丸プランだったので、イルミネーションを見終わった後は早めにタクシーに乗って空港へ向かいました。

空港到着からフライトまでは2時間ほど時間があったので、
先にチェックインしちゃう?それともお腹すいたしなんか軽く食べてからチャックインする?
など、なんともありがちな会話をしながら先にチャックインすることにしました。

事件発生、パスポートがない

チェックインをしようとした際にパスポートがないということに気がつきました。空港にカバンやポケットの中身全てをさらけ出しても見つかりませんでした。笑

空港の職員や落とし物センター、夜景を見たブッチャードガーデン、タクシーの運転手など聞けるとこ全てに確認&電話しましたが、見つかりませんでした。。

日本のパスポートは重宝されると聞いたことがあったので、どこかに落として終わったなと。

すごく困り果てた顔で搭乗予定のエアカナダのグランドスタッフの人に事情を説明したところ「身分を証明できる公的な証明書があれば、パスポートなくても移動可能」と言われましが、国際免許証を持っていたわけでもなく、、

日本の免許証しかない

カナダのビクトリアという都市で、自分の身分を証明できるものは日本語で書かれた免許証しかない、そんな状況です。絶望的です。

空港に日本人職員の方もいなく、もちろん日本語なのでどう頑張って説明してももちろん理解はしてもらえるわけもなく。

1日を振り返ってみて、行きの飛行機の座席前ポケットに入れたままかもしれないと思って職員に聞いてみましたが、既にその飛行機はバンクーバーに戻ってしまっていて飛行機内まで確認することはできないと。
日本にいてもピンチですが、日本語通じない環境なのでよりピンチです。

自分1人なら誰にも迷惑かからないので良いですが、親が一緒にいて、翌日バンクーバー発の便で日本に帰国予定、この日の最終便を逃すわけにはいかない、そんな中で案内役でもある僕のパスポートがないというなんとも迷惑な話です。文字通りどうすることもできない状況です。

気づけばバンクーバー行きの最終便まであと30分。

ビクトリアの空港で困り果てている時に、一足先にバンクーバーからビクトリアへの最終便がビクトリア空港に到着しました。

到着した飛行機は僕が朝に乗った飛行機ではなかったのですが、そのエアカナダ便にまさかまさか日本人CAの方がいて、グランドスタッフの方がすぐにその日本人の方を僕の前に呼んでくれました。

すると、その日本人CAの方が、僕の持ってる日本の免許証をもとに現地スタッフの方を説得してくれました。

・平成はこういう意味で〜
・生年月日は誕生日で〜

日本の免許証を日本人CAの方が時間をかけて必死に証明してくれ、エアカナダは飛行機に乗ることを許してくれました。

感謝してもしきれないですが「他の人搭乗終わってるから急いで行って!!」と急かされ、なんとか飛行機に乗ることが出来、無事にバンクーバーに帰ることができました。

時間なくても連絡先や名前だけでも聞いておけばよかった。。というのが心残りです。

この絶体絶命の状況でたまたま到着した最終便の飛行機にたまたま日本人CAの方がいてくれたのは奇跡だなと個人的に思ってます。

パスポートは結局行きの便の座席前ポケットにあり、後日段ボールに包まれガムテープグルグル巻きになってホームステイ先のポストにささって届いてました。(パスポートなのに扱いは雑)

パスポートが見つかったと連絡してくれた人に、日本人CAの方に感謝を伝えておいてと言っておきましたが、あの神様は今何をしてるのだろうか。。

とにかく伝える

そんな奇跡のような出来事ですが、得たことがいくつかありまして。

パスポートは絶対離さない、留学行く際は国際免許証を発行してから行くというのは当たり前ですが、
間違ってる間違ってないは関係なくとにかく必死に伝えようとする姿勢が大事なんだなと思いました。

あの状況だと自分の単語や文法があってるあってないなんかどうでもよくて、ただひたすら自分の状況を伝えていました。最低限の単語がわかればなんだかんだそれで伝わります。

とにかく伝えようとするその姿勢が相手に伝わると、相手も親身になってくれるんだなと。つまり出川イングリッシュは最強ということです。


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