オンライン講演会「いじめトラブルからの保護者大炎上!を防ぐ対応術」に参加して

社会が大きく変化している今だからこそ、先生方も保護者も、交渉についてガッツリと学ぶ必要があります。
週末のオンライン講演会で、そんな事を強く実感というか、再確認しました。

今回は、オンライン講演会「いじめトラブルからの保護者大炎上!を防ぐ対応術(千葉孝司×藤原友和)小学館せんせいゼミナール」を受講しての感想を書きました。

今回の講師の千葉先生は、今年2月にオンライン講座で一緒に登壇させていただいてから、「いじめと不登校をなくす週刊安全基地学級」でも一緒にさせていただいています。

いじめと戦う!プロの対応術

オリジナル地域教材でつくる 「本気!」の道徳授業

講演会に参加した方は、振り返りとして、そうでない方にも、いじめ対応のヒントになれば嬉しいです。

今回の講演会のタイトルはとても刺激的だったので、とても楽しみに参加させていただき、「いじめ解決とは、紛争解決と同じ」なんだと実感というか再確認しました。

今回の講演会での気付きは、大きく3つありました。
一つ目は、綺麗事ではない、タブーに踏み込んだ対応が必要
二つ目は、綺麗事ではない、交渉術が必要
三つ目は、「抜け感」で、学級を安全基地にする

一つ目は、綺麗事ではない、タブーに踏み込んだ対応が必要

講演の中で、保護者の特性等についての話がありました。
個別相談では話している内容なのですが、講演という場で話題が出たことが新鮮でしたし、避けて通れない事だと再確認しました。

いじめ対応は、交渉です。
当事者同士の交渉ではなく、子どもの代理としての交渉であり、紛争解決の交渉と同じです。
ですから、自分の価値観を押し付けるだけでは妥結せず、ただ長引かせ被害が拡大していってしまいます。
そのためには、相手の価値観や特性まで考えた対話が必要になります。

綺麗事ではない、タブーに踏み込んだ対応が必要です

今までは相手の特性について話をするのは、タブーだったと感じていました。
触れずになんとかしなくてはいけない、という暗黙の了解と考え、個別相談以外の場では話してきませんでした。
ですが、もうそんな事は言ってられませんよね。

二つ目は、綺麗事ではない、交渉術が必要

保護者との対応とは、交渉です。
交渉は技術であり学ぶ必要があるのですが、学校の先生も保護者も学ぶ機会はほとんどありません。
講演会に参加して、交渉を学ぶ場の必要を強く感じました。

講演の内容が素晴らしかったからこそ、なのですが、話に出た内容をどう実践に活用するのか?と感じましたし、講演後の質問でも多かった内容です。
それは、お互いに同じ方向を向いている人同士の交渉ではなく、お互いに価値観が異なる人同士の交渉であり、より泥臭い、綺麗ではない交渉が必要になります。

やっぱり必要だよね・・・と正直思いました。
好き嫌いの話ではなく、子ども達を自分を守るためには、対人折衝は不可欠な技術ですから。

まずは、学校の先生や保護者向けに、「いじめをなくすための交渉術」と題した講座をやろうと思います。

三つ目は、「抜け感」が、学級を安全基地にする

講演の後半で、千葉先生らしい「抜け感」の話がありました。

抜け感とは、笑い、だと考えています。
爆笑のような大きな笑いではなく、クスッとするような小さな笑いです。
私が提唱する「相互理解でいじめをなくす」のも、抜け感と共通しています。

弛緩と緊張。
弛緩とは笑いであり、緊張とは締め付けです。
緊張ばかりの学級では、相互理解は生まれずに周りの顔色ばかり伺いストレスが増加します。
笑いで弛緩することで、心理的な安心と身体的な安全により、自己開示から相互理解しようとする気持ちが生まれますよね。

「抜け感」が学級を安全基地にする

やっぱり「笑顔」って大切です。

言葉としての「抜け感」に納得感はあっても、具体的にどう学級経営するか?はまた別の知識が必要ですから、「抜け感のある学級経営」といった講座もやりたいですね。

今学校の先生方にも保護者の方にも求められているのは、「紛争解決と同じ交渉技術」だと実感しました。
自分の価値観を押し付けても、事態は解決しません。
自分のためだけでなく、子どもを真ん中に、関係する大人達を仲間としていくことで、いじめを減らし無くしていくことができますよね。

同じ講演会に参加した方は、別の感想があると思いますが、いじめ対応のヒントになれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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