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積読をしよう。本にお金をどんどん使おう。

最近、本を買う量がぐんと増えました。TwitterInstagram公式LINEをご覧の方はご存知かと思いますが、僕はよくKindleのセール情報をお知らせしてます。セールを知っているのはもちろん自分で本を買うためにKindleストアをチェックしているからであり、特に最近は気になった本を片っ端から買っています。

じゃあ読むスピードはどうなのか気になる方も多いかと思いますが、特別速いわけではありません。平均的な速さだと思います。現状、本を買う速さの方が読むよりも速いです。いわゆる「積読(つんどく)」状態になっており、未読の本がどんどん溜まっています。

そんな積読中の僕ですが、質問箱にこんな質問が寄せられました。

「中島さんはものすごいたくさん本を買って積読中とのことですが、読まずに本が溜まっていくのってもったいなくないですか…?」

積読にはメリットがないと考えている方からの質問でした。読まずに本だけ溜まるのはもったいない。読むたびに新しく買えばいいのでは?というご意見、一理あると思います。しかし僕が積読をしているのには自分なりの理由があります。結論から言えば僕は積読はいいことだと思っています。一体、積読の何がいいのか、僕の意見を書いていきましょう。

いつか読むなら今買った方がいい

僕が積読をすすめる理由のひとつは「いつか読むなら今買った方がお得」という経済的に合理的だからというものです。今僕はセールで安くなっている気になる本は問答無用で片っ端から買っています。

いつ読む順番が回ってくるかは分かりませんが、将来いつか読むなら安い今買った方がお得です。半額セールで500円で買える本を、セール後に1000円で買うのは不合理です。

「うーん、なんかそれっておかしくない?セールに釣られてるだけっていうか…納得できない!」という方も多いでしょう。

確かに僕自身、値段に釣られて買うのは好きではありません。しかし本は他の商品とは訳が違います。

例えばスーパーで、普段あんまり自炊に使わないアスパラが半額で売っていたとしましょう。「え、あんまり食べたことないけど安いから買うか…!」と買ったものの、結局賞味期限切れまで使わずに捨ててしまい、浪費に終わる方も多いのではないでしょうか。

他にもたまたま見かけた服が半額セールで思わず買ったけど、一回も着ずに押し入れにしまったままだったり。これも浪費です。

では本を買うのと一体何が違うのでしょうか?これはズバリ「賞味期限」です。食品や服には、美味しく食べられる賞味期限があります。食べ物は言わずもがな、服もトレンドが終わっていたり季節が変われば着ません。安さに釣られて買ったところで使わなければお金の無駄です。

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一方で本に賞味期限はありません。1ヶ月経っても1年経っても書いてある内容は変わりません。僕は電子書籍を主に利用しているので、本の本体も劣化しませんし場所も取りません。ちなみに流行の本はあまり買わないので、積読したまま流行が終わって無駄になるということもありません。(流行の本は煽り文句で興味を惹かせるだけの本質的じゃない内容がほとんどだと思っています。特に著者の顔がデカデカと表紙に載ってる本とか。)

ちなみに冒頭で安ければ買うと書きましたが、実際は安くなくてもどんどん買っています。理由はこれまで書いたことと同じで、どうせいつか読むなら後で買っても同じだからです。そして他にも安くても安くなくても値段に関わらずどんどん買った方がいい理由があります。


本にお金を使うのは最もコスパのいい投資

ここまで書くと「いつか読むなら今買っても同じなのは分かった。でもそんなポンポン買うお金ないよ。借りるとかじゃダメなの?」と思う方もいるかもしれません。しかし僕はきちんとお金を払って買うことをおすすめします。それは本にお金を使うことは最もコスパのいい自己投資だからです。

僕は今まで、読書の重要性をこれでもかと言わんばかりに説いてきました。今の僕があるのは読書のおかげです。これまでの読書経験が僕の人格、思考、その他全てを作りあげたと言っても過言ではありません。

僕はただの凡人です。親が社長だったり、地主なわけでもありません。平凡な家庭で育ち、至って普通の人に囲まれて育ってきました。

そんな僕が歴史上の偉人の価値観に触れ、海の向こうの一流の学者の思考を学び、一生会えないようなものすごい人たちの声を聞く唯一の方法が読書なんです。

孫正義に直接教えを請うことは、ほとんどの人には不可能です。しかしたった1000円弱のお金をだして彼の自伝を読めば、孫正義の人生哲学を学ぶことができます。

スティーブ・ジョブズに会うこともほとんどの人には不可能でした。そして彼は既に亡くなっています。しかし、本の中で彼の魂は生きている。彼の本を紐解けば、スティーブ・ジョブズが何を考え、どんな世界を作りたかったのかを知ることができるんです。

これだけでも本にお金を使うのがいかにコスパのいい投資かお分かりいただけたでしょうか。しかし、ほとんどの人にとっては読書は手間のかかる作業で、もっと手っ取り早く知識を得たいという声が大半です。たった1000円ちょっとを使うことをためらい、怪しいオンラインサロンやセミナーの謳い文句に騙され、結果としてとんでもない額のお金を失っています。

何かを成し遂げるのに近道はありません。「簡単、誰でもできる」と甘いことを言ってくる連中は全部詐欺です。僕たちは・ひとつひとつ、地道に前に進むしかないんです。読書は僕らに進むべき道を示してくれます。

そんな最強の投資である読書に、ちゅうちょなくお金を使えるようになることこそが強く賢くなるための第一歩だと僕は考えています。

読書こそが今自分にできる最善の投資だと理解し、積極的にお金を使うようにする。この習慣が身につくだけで、他の怪しい商材に手を出すことはなくなると僕は信じています。

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そして自分でお金を払うことで、普段読書をしない人も「さすがにお金払ったから読むか…」と自分を追い込めるわけです。読書をしない人こそどんどん本を買って、無理やりにでも読書する習慣をつけましょう。

そして何より、お金を払うことは作家への敬意を意味します。素晴らしいコンテンツを提供してくれた方に、敬意を評してお金を払う。こんなに素晴らしいお金の使い方はありません。作家の執筆活動を応援するためにも、どんどんお金を払って本を買いましょう。


未読の本が頭の片隅にあるだけでアンテナが立つ

さて、ここまでは積極的に本を買うべき理由を書いてきました。最後に絶賛積読中の僕が積読を通して感じたことを書いていきます。

積読をしていると、ことあるごとに「あ、あの本買ったけどまだ読んでないな」と頭を過ぎることがあります。本屋に立ち寄ったとき、ニュースを見ているとき、街中を散歩しているとき、ふとした瞬間にパッと思い出すわけです。

例えば「あっと目を引くデザインの作り方」みたいな本を積読しているとしましょう。ある日、街中を歩いているとハッと目を惹かれるロゴを目にしました。どうやら新しくできたカフェのようです。そのロゴに惹かれて思わず入店。香りのいいコーヒーを飲みながら、ハッとあの積読中の本を思い出します。

「このカフェのロゴいいなあ…あ!あのまだ読んでないデザインの本!あれ読めば僕もこんな素晴らしいロゴを作れるのでは!」

この気づきをきっかけにたまたま出会ったそのロゴを注意深く観察して魅力の秘密を探ったり、いろんな考察に発展していくかもしれません。

他にも歴史の本を積読していたら、ふと歴史番組を見ているときに思い出して自分で調べるきっかけになったり、マーケティングの授業中に経済の未読の本を思い出して、あれを読めばもっと理解が深まるのでは?とアイデアが降って来たり。つまり積読している本が頭の片隅にあるだけでいろんな方向にアンテナがピーンと立つわけです。

実はこれが結構大切で、まず読書をしていない人は見てる世界がとんでもなく狭いんですね。人は自分が知ってる範囲でしか物事を考えることができません。例えば僕は今、このnoteを代官山のスタバで書いているのですが、ちょうどスターバックス成功物語という本を読んでいて、この一杯のコーヒーに秘められた歴史に想いを馳せ、ひとり胸が熱くなっています。

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他にも建築が好きでいろんな建物の本を読んでいるので、このスタバのかっこいい建物は一体どうやって作ったんだろうという興味が湧いています。仮にもし、スタバの本や建築の本を読んだことがなかったら、目の前にあるコーヒーはただの黒い液体で、この建物もなんか雰囲気がいいコンクリートの箱、で終わってしまうわけです。しかし読書をしているからこそ、いろんなことに興味関心が向いて、世界が広がるんです。

自分に関係なさそうでも、気になる本は片っ端から買うことを僕はオススメします。読まずに買ってあるだけでも、今まで見向きもしなかったことに対してアンテナが立ちます。買った本の数だけ自分の世界が広がる。僕はそう信じています。


以上、僕の積読に対する考えを書きました。最近よくTwitterインスタ公式LINEで本のセール情報を流すのは、自分で買いまくってるのはもちろんのこと、ぜひみなさんに読書の魅力を知ってほしいからです。

この執筆活動を通してより多くの方が読書に興味を持ってくださり、最近「オンライン図書館」というオススメの本を紹介したり感想を自由気ままに投稿するグループを作りました。気になる方はぜひお気軽にTwitterインスタ公式LINEにメッセージをください。

これを読め!という一冊はありません。とにかくたくさん読んでみましょう。一冊読んだところで人生は変わりません。とにかく思うままにたくさん読む。圧倒的多読で世界を広げましょう。それではみなさん素敵な1日を。

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最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!